「お金の本」は、数えきれないほど出版されています。
しかし、どれを選べば本当に役に立つのか――多くの人が迷われるのではないでしょうか。
この記事では、ファイナンシャル・プランナーの立場から実際に役立つ10冊を厳選しました。
単なる知識ではなく、「読んだあとに具体的な行動へつながる」本ばかりです。
家計を整えたい方、投資を始めたい方、保険や税金を見直したい方、数字に強くなりたい方。
どんな状況にあっても“今の自分に必要な一冊”が見つかるはずです。
読む順番にこだわる必要はありません。
大切なのは、気になったときにその本を手に取って学んだ内容を一歩でも行動に移すことです。
🔰お金の勉強を始めたい初心者におすすめの本

お金を学ぶ第一歩は「全体像を知ること」です。ここで紹介する2冊は、日常生活の中で実際に役立つ知識を、分かりやすく学べる入門書です。
お金の大学(両学長)|「初心者向けのお金の勉強本として人気が高く、家計管理の入門にも最適です。」
家計改善から投資、保険、住宅、働き方まで、幅広いテーマを一冊で学べる定番書です。
特に固定費を見直して資金を確保し、投資や将来の準備に回すという流れが明快に理解できます。
- 読むメリット:生活に直結する節約・投資・保険の基本が網羅できる。
- 一歩踏み出すなら:通信費・保険料・サブスクの中から1つずつ見直してみる
バビロン大富豪の教え|「時代を超えて読まれるお金の知識の原典ともいえる一冊。」
古代バビロニアの寓話を通じて、収入の一部を必ず貯蓄するなど時代を超えて役立つ原則を学べます。
漫画版もあり、若い世代や家族で共有するのにも適しています。
- 読むメリット:「先取り貯蓄」の習慣が自然と身につく
- 一歩踏み出すなら:給料日の自動振替設定を行い、収入の1割を貯蓄へ

📈投資初心者が読むべき本
投資情報は多くて、かえって混乱しやすい分野です。ここでは、王道であるインデックス投資を基礎から理解できる2冊を紹介します。
ほったらかし投資術(山崎元 × 水瀬ケンイチ)|「インデックス投資本の中でも、仕組みを分かりやすく解説している定番書です。」
低コストのインデックス投資を「ほったらかし」で運用する方法を解説。
長期・分散・積立という原則を実践に落とし込めます。
- 読むメリット:投資の迷いが減り、仕組みを作って資産形成できる
- 一歩踏み出すなら:S&P500や全世界株式の投資信託を毎月自動積立に設定
ジェイソン流お金の増やし方(厚切りジェイソン)|「投資初心者がまず手に取りたい“インデックス投資本”として評価されています。」
「無駄を減らし、浮いた資金を投資へ」という、再現性の高い手法を学べます。
- 読むメリット:複雑な理屈なしで投資の型を理解できる
- 一歩踏み出すなら:スマホ料金の見直し→浮いた分を積立額に回す

❤️家計管理や節約に役立つ本

数字の管理に加えて、考え方や習慣を整えることも家計改善には欠かせません。
夢と金(西野亮廣)|「副業や発信を始めたい人におすすめの“自己投資 本”です。」
お金を信用や行動と結びつけて捉える視点を与えてくれる一冊です。
これから副業や発信を始める人を導いてくれます。
- 読むメリット:お金=人との信頼関係と理解できる
- 一歩踏み出すなら:今日からSNSやブログで学びを1つ発信していく
夢をかなえるゾウ4(水野敬也)|「家計管理の習慣づけや人生設計を考えるきっかけになる実用書です。」
モチベーションではなく、仕組みによって行動を継続することを物語形式で学べます。
- 読むメリット:三日坊主を防いで行動を習慣化できる
- 一歩踏み出すなら:寝る前に今日の支出を簡単に記録

🏯保険を見直すときに読むべき本
保険は「入っておけば安心」ではなく、目的を明確にすることが重要です。
この保険、解約してもいいですか?(後田亨)|「保険見直し本として信頼できる、数少ない実務的な書籍です。」
会話形式で読みやすく、生命保険の仕組みや必要な保障が分かりやすく解説されています。
- 読むメリット:不要な契約を整理して保険料の負担を減らせる
- 一歩踏み出すなら:現在の契約の「目的・保障額・保険料」が自分の生活に必要か確認

💰フリーランスや副業に必須の税金本

開業や副業を始めると避けて通れないのが税金の問題です。正しい知識が損失を防ぎます。
お金のこと何もわからないままフリーランスに…(大河内薫)|「フリーランス税金本として定番の一冊で、初めての確定申告でも安心です。」
漫画と解説で初心者に分かりやすく、青色申告や控除などの基本を網羅しています。
- 読むメリット:税務トラブルや控除漏れを防げる
- 一歩踏み出すなら:会計アプリ導入→レシートをスマホで撮影→会計アプリに登録を習慣化する
🧮数字に強くなりたい人におすすめの本
開業してお金を動かすには、数字を理解する力が欠かせません。
簿記の教科書(日商3級/滝澤ななみ)|「簿記初心者 本として使いやすく、社会人や副業の基礎力アップに役立ちます。」
仕訳や決算書の基礎を学んで、会計思考を身につけられる定番書です。
- 読むメリット:事業や投資の判断を数字で行えるようになる
- 一歩踏み出すなら:会計アプリに1件だけ仕訳を入力してみる
タピオカ屋はどこへいったのか?(菅原由一)|「事業の数字に強くなれる“お金の知識 本”としてもユニークです。」
流行の盛衰を題材にして、利益の構造や損益分岐点の考え方を理解できます。
- 読むメリット:副業やビジネスで赤字を避けられる
- 一歩踏み出すなら:やりたい事業の損益分岐点を紙に計算してみる
まとめ|お金の本は“順番より直感”で選ぶ
今回紹介した10冊は、すべて行動に直結できる内容です。
お金の知識は、読んだだけでは変化を生みません。
大切なのは、本を閉じたあとに 小さな一歩を実際に踏み出すことです。
- 気になった1冊を今日中に注文する
- スマホ代や保険料を1つだけ見直す
- 証券口座で積立を3,000円から始めてみる
- レシートを撮影して会計アプリに登録してみる
どんな一歩でも構いません。
それが将来の安心や自由につながる「最初の行動」になります。
FPとして強調したいのは、知識を行動に変えた瞬間から人生は確実に動き始めるということです。
気になった本を手に取って今日から行動を始めてください。
お金の知識は、人生を守り可能性を広げてくれる大切な道具。
その扉を開けるのは、ほかの誰でもなくあなた自身です。
一歩踏み出したその瞬間からあなたの未来は必ず変わります。
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