「開業したてで顧客情報をそんなに持っていないからセキュリティは後回しでいいか…」
そう思っている個人事業主・フリーランスは多いですが、実は逆です。
現在、中小企業や個人事業主が狙われるサイバー攻撃は増え続けています。
理由は簡単。
「セキュリティが甘く、対策されていない可能性が高い」と攻撃者が知っているからです。
しかし、ご安心ください。
高額なサービスを使うことなく、開業初日から0円で基礎的な防御を固めることができます。
この記事では、お金をかけずに個人事業主が今日からできる最重要セキュリティ対策7つ を専門用語使わずにわかりやすくまとめました。
① 個人事業主だからこそ狙われやすい理由
■ 1)「セキュリティが弱そう」と見られているから
攻撃者は弱いところを狙います。
それは見た目ではなく 技術的な弱さ のこと。
企業と違い個人事業主は
- IT担当者がいない
- 古いPCを使っている
- 古いWi-Fiルーターをそのまま使用
- パスワードが弱い
- バックアップしていない
こうした スキだらけの個人を狙って自動攻撃 が日々飛んできます。
■ 2)パソコン1台=売上のすべて
個人事業主にとって PC・スマホは生命線です。
- 会計
- 取引先データ
- 見積書・契約書
- サイト・ブログ
- 写真・証明資料
- SNS・メール
どれか一つでもログイン不能になったら、営業が即ストップ してしまうのが個人事業主の現実。
■ 3)信用を失うと致命傷
小さな事業者ほど信用がなにより大事。
- 顧客情報流出
- メールの乗っ取り
- 不審な請求書送付
- 取引停止
などが起きれば、開業したてでしたらなおさらのこと「この人に仕事任せても大丈夫?」 と思われ一発でアウトになってしまいます。
🔎 結論
個人事業主は、弱いからではなく、弱いと思われているから狙われる。
だからこそ、今日から最低限の防御を固めておくことで、被害をほぼゼロにしていこう。
② 今日からできる0円セキュリティ対策7選

🟦 1)OS・アプリの自動更新をオンにする
─ 最短1分の対策で防げる被害は多い
攻撃者が最も狙うのは 、古いOS(オペレーションシステム)・古いアプリの穴(脆弱性)。
✅ やること
- Windows:「更新プログラムを自動でインストール」をオンにする
- Mac:「自動アップデート」をオン(わたしのPCはMacですので、ここではその操作方法をお伝えします)。
- 左上のAppleマークをクリックして。
「一般」をクリック。 - 「ソフトウェアアップデート」をクリック。
- 「自動アップデート」の右側のiをクリックする。
- 自動で実行の画面で全部の項目を「オン」にしてパスワードを入れて完了。
わずか1分。



- ブラウザ(Chrome/Edge/Safari):更新を有効化
(わたしはChromeを使用していますので、⬇️はChromeの更新の方法です。赤文字をそのままクリックすれば自動更新してくれます。こまめに行いましょう。)

- Office・Adobe・PDFリーダーなども更新
💡 ポイント
更新通知を後回しにすると、攻撃者がつけ入る穴を放置している状態になります。
システムの更新はそれだけ重要なのです。
🟦 2)強いパスワードに変更する
🟦 3)二段階認証を必ずオンにする
─ この2つはセットでやると“突破されない”
🔑 強いパスワードの条件
- 12〜16文字以上
- 大文字+小文字+数字+記号の組み合わせ
- メールや銀行口座と同じパスワードは絶対にNGです
🔐 二段階認証(2FA)
- メール
- LINE
- WordPress
- 会計ソフト
必ず二段階認証をONにしましょう。
💬 ありがたい言葉
パスワードが強くても、二段階認証がなければ 泥棒に鍵を渡しているのと同じ。
🟦 4)バックアップを取る
─ ランサムウェア・誤削除の最強の対抗策
バックアップを取ることは、攻撃されても復活できる保険になります。
🔧 簡単な方法
- 外付けSSD(またはUSB)に必要なフォルダをコピーしておく
- Google Driveなどクラウドに重要書類は保存
💡 ポイント
バックアップ先は 、PCから遠ざける と安全性が上がります。
🟦 5)画面ロック+ディスク暗号化
─ 盗難・置き忘れ対策の最強の一手
カフェや車内での置き忘れは「誰にでも起こりうる事故」。
🔧 やるべき設定
- 自動ロックは、1〜5分の短めに設定
- Mac:FileVaultをオン
FileVault(ファイルボルト)は、Macの内部ストレージ全体を暗号化する機能です。
万が一Macを紛失・盗難されても、中身のデータは絶対に読み取れません。
設定方法:
Appleメニュー → システム設定 → プライバシーとセキュリティ → FileVault → 「オンにする」
個人情報や顧客データを扱う個人事業主は必ずオンを推奨。
動作が重くなる心配はほぼなく、初回だけ暗号化時間が必要です。


- Windows:BitLockerをオン
- iPhone/Android:指紋・顔認証をオン
💡 なぜ大事?
暗号化していないPCを失くした場合 → データ見放題
暗号化しているPC → ほぼ開けない
🟦 6)Wi-Fiルーターの安全設定
─ 初期設定のままは危険
特に個人事業主は自宅兼オフィスが多いのでWi-Fiは命綱。
🔧 チェック
- ルーターの管理パスワードを変更
- 自宅Wi-Fiの暗号化方式:WPA2 またはWPA3に
- 不要なGuest Wi-Fiはオフにする
- 古いルーターは更新を検討(5年以上前は危険)
🟦 7)フィッシングメールを見抜く習慣
最新攻撃の7〜8割は“メール”から始まる
🔎 怪しいメールの特徴
- 「アカウント停止」「確認してください」「至急」
- 差出人が微妙に偽装されている
- PDFやZipの添付ファイル
- リンク先URLのドメインが公式サイトドメインと違う
💡 迷ったら
メール内のリンクは一切押さない → 公式サイトをブラウザで直接開く。
これだけで9割は防げる。
③ 今すぐやるべき3ステップ【行動ガイド】

今からすぐに動けるようにシンプルにまとめます。
🟩 Step 1:パスワードと2段階認証を集中して整える
まず守るのはこの5つ:
- メール
- Google / Apple ID
- 会計ソフト
- 銀行
- クレカ
これだけで個人事業主の最重要資産をほぼ守れる。
🟩 Step 2:バックアップ先を用意する
- 外付けSSD
- Google Drive
最低でもどちらか1つでOK。
🟩 Step 3:Wi-Fiと画面ロックを必ず設定
店舗型ビジネスでなくても、自宅Wi-Fiが破られる=事業が崩壊するレベル。
🔵 Q&A(初心者でもすぐ理解できる)

Q1. 無料の対策だけで本当に大丈夫?
A. 最低限の被害は確実に防げます。
特にパスワード・自動更新・2段階認証・バックアップができていれば、初心者がやりがちな致命的ミスはほぼゼロにできます。
ただし
- 顧客データを多く扱う
- PCを毎日使う
- 情報資産の価値が高い
この3つに当てはまるなら、次回Part2の有料対策も合わせて検討がベスト。
Q2. スマホのセキュリティ対策も必要?
A. 必要です。
むしろ スマホ=事業の鍵 のケースが多いはずです。
- メール
- SNS
- 銀行アプリ
- 会計アプリ
- クラウド
これら全部スマホで開けるので 紛失=事業崩壊 につながる可能性があります。
- Face ID / 指紋認証
- 画面ロック
- iPhoneを探す
は必ずオンにしましょう。
Q3. どれから手をつければ?時間がなくて…
A. 優先順位はこれです。
- メール・銀行・会計のパスワード強化
- 二段階認証
- バックアップ(外付けSSD or クラウド)
- PCの画面ロック
- Wi-Fi見直し
30〜45分で完全防御の基礎が完成 します。
Q4. WordPressやブログのセキュリティも関係ある?
A. 関係あります。
むしろ危険性は高い。
- 弱いパスワード
- プラグインを更新しない
- XML-RPCなど外部アクセス対策を放置
こうした穴は乗っ取りの原因に(詳細は別の記事で)。
Q5. 自宅Wi-Fiのルーターは買い替えたほうがいい?
A. 5年以上前のルーターなら買い替え推奨。
暗号化方式(WPA3)が使えない古いルーターは狙われやすい。
🟣 まとめ|0円でも個人事業主は強い防御を作れます
セキュリティと聞くと お金がかかると感じる人が多いですが、 お金よりも「設定」こそが最強の防御 方法です。
✅ 今日の内容を一言でまとめると
『大事なのはお金ではなく、習慣と設定』
- OS更新 → 「穴をふさぐ」
- 強いパスワード → 「侵入を防ぐ」
- 二段階認証 → 「突破されない鍵をつくる」
- バックアップ → 「もしも時の復活手段」
- 画面ロック・暗号化 → 「盗難対策」
- Wi-Fi安全化 → 「自宅ネットワークの守り」
- フィッシング対策 → 「巧妙な攻撃を避ける目」
今日から0円で誰でもできます。
📌 最後に:個人事業主は「信用」が最強の武器
顧客やクライアントは、この人はデータ管理がしっかりできるとわかると、安心してリピート・紹介してくれるます。
つまり、セキュリティ対策は 売上につながる投資です。
▶︎ 次回:Part2「有料セキュリティソフト・外付けSSD・クラウドの比較と選び方」
事業が成長するほど“情報資産”の価値が上がります。
月1,000〜2,000円でできる強化対策を知っておくと安心。
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