なぜお金の話はしづらいのか?話せる相手が人生を救う理由(公正なFPシリーズ第38回)

公正なFPシリーズ

ある日、お金の不安について、誰にも相談できない人がたくさんいるのではないか?と思いました。

家計・借金・投資・保険・老後のこと

頭の中でグルグルしてるのに、口に出そうとすると気まずくなります。

しかし、そのまま放置しておくと判断が遅くなったりなど後悔する場面も。

そこでお金の話のことを調べてみたら、腑に落ちる話がいくつかありました。

1) そもそも「お金の話がしづらい」のは普通

お金は、現実的な話なのに妙にタブー化しやすい。

心理学・金融心理の文脈でも「お金はタブーになりやすい」ことが指摘されています。 news.emory.edu

理由はシンプルで、話すとこういう地雷が出てくるからです。

  • 収入や資産で上下関係を感じやすくなる
  • 価値観(節約する人と浪費する人、投資派と現金派など)がぶつかりやすい
  • 恥(失敗・借金・見栄)に触れやすい

お金の話は、数字の会話ではなく感情と自尊心の会話になりやすい傾向にあります

2) 話せる相手がいるとメンタルだけでなく判断も良くなる

ここからが本題です。

✅ お金の不安は心身に影響する

金融の不安や心配が心理的苦痛と関連することは研究でも示されています。 PMC

✅ そして、話すこと自体が不安を下げる可能性

2025年の研究では、個人的な金融情報を打ち明ける(繰り返し話す)ことが金融不安を下げる傾向にあるという結果が報告されています。 サイエンスダイレクト

解決策をもらうための会話だけでなく、脳内で膨らんだ不安感を現実に引き戻すためであるというのがここでのポイントです。

3) 話せる相手がいる人は、金融的な幸福感に近づきやすい

金融世界では「ファイナンシャル・ウェルビーイング(金融的な幸福)」という考え方があります。

米CFPB(消費者金融保護局)は、金融的な幸福を「今と将来の安心と選択の自由」と捉えています。 消費者金融局

ここで大事なのは、幸福感は「年収が高い=安心・自由が自動的に達成される」ではなく、年収に関係なく安心と自由な選択が持てる状態だという点です。

近年の金融行動研究では、お金に関する意思決定には、心理状態・生活環境・その人が置かれている生活背景が強く影響すると言われています。

同じ収入・同じ資産でも、不安を一人で抱え込む人と誰かと話しながら整理できる人では、
お金に対する安心感がまったく違うのです

公正なFP
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つまり、お金の話ができる相手がいる人は、家計や投資の前に「安心の土台」を持っているということ。

4) 家族・パートナーの場合:「話せる」は武器(ただし戦場にもなる)

パートナーとのお金のコミュニケーションは、研究テーマとして扱われており、金融コミュニケーションがふたりの関係性の質と関連するといわれています。 Springer Nature Link

ここで言いたいのは、「仲良し=お金の話ができる」ではないことです。

仲が良くても、お金の話になると急にこじれることは多いです。

話し方が大事なのです。

💰では、どんな相手ならお金の話をしていいのか?

公正なFPシリーズは、ここの線引きをはっきりさせます

✅ 良い相手の条件(チェックリスト)

  • 相手を否定しない人(まず聞く)
  • 比較してこない人(年収マウントしない)
  • 結論を急がせない人(煽らない)
  • 秘密を守れる人(話した内容をネタにしない)
  • 利害が薄い人(売り込み目的ではない)

❌ 危険な相手(地雷)

  • すぐ増やせる系の話をしてくる人
  • 不安を煽って契約に誘導する人
  • 相談内容を他人に話したり笑い話にする人
  • 正論で殴ってくる人(それは相談じゃなく説教

👫お金の話を切り出すコツ

いきなり収入や資産の数字から入らないのがコツです

テンプレ1:不安の棚卸し型

最近、お金のことでモヤモヤしてて。アドバイスというよりは整理に付き合ってくれない?

テンプレ2:目的共有型

今すぐというわけではないけれど、半年後にはお金に関して安心できる状況を作りたい。いまの状況を一緒に確認してくれない?」

テンプレ3:相手の話から入る型

お金の話はしにくいと思うけど、最近なにか困ってることある?

相手の困りごとを聞き出すことは、信頼が育っていきます。

☀️まとめ(公正なFPとしての結論)

お金の話ができる相手は、単なる相談役ではなく

  • 将来への不安な精神状態を現実に引き戻してくれる
  • 判断を急がずに、冷静にかつ丁寧に進めることができる
  • 将来の安心(ウェルビーイング)を底上げしてくれる

そういう意味で、人生の指針となってくれることでしょう。

家計管理も投資も、最初の一歩は「数字」ではなく「話せる関係づくり」から。

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