結婚は「愛の共同経営」といわれることがあります。
離婚経験のあるFPラスコルから・・・結婚は、愛情だけでなくお金の価値観を共有できるかで幸せが大きく変わってきます。
私は、結婚前にパートナーの金銭感覚を確認しないまま生活を続けて、離婚後には貯金ゼロ+25年の住宅ローン負担という事態になりました。
その経験を通して「結婚前にパートナーとのお金の話」がいかに大切かを学びました。
この記事では、結婚前にパートナーとどんなお金の話をするのか、家計は夫婦で共有して管理することの大切さを学べます。
✅パートナーと話し合うべき「お金の論点」

結婚前に以下の項目をパートナーとなるべき人と話しておきましょう。
- 収入と負債:年収・ボーナス・副業収入、奨学金・カードローン・車ローンの残高
- 貯蓄の目的:緊急資金・住宅購入・教育資金・老後
- 家計管理方式:完全共有にするか/部分共有にするか/夫婦別財布にするか
- 投資と保険:NISA・iDeCo、生命保険や医療保険の加入方針について
- 子どもと教育費:子どもの人数の希望、教育プラン
👉 婚前マネー会議チェックリスト
※必要に応じて「メモ」「合意内容」を入力してお使いください。
項目 | 質問例 | メモ | 合意内容 | 完了 |
---|---|---|---|---|
収入の開示 | 年収・手取り・賞与・副収入は?源泉徴収票や給与明細で確認 | |||
負債の開示 | 教育ローン・カードローン・リボ・自動車ローン・奨学金の残高と金利は? | |||
貯蓄と目的 | どの目的でいくら貯める?(緊急資金/教育/住宅/老後) | |||
家計管理方式 | 完全共有/部分共有/完全別財布のどれ?共通口座は作る? | |||
口座設計 | 生活費口座・貯蓄用口座・投資口座の役割分担は?名義は? | |||
予算ルール | 固定費(家賃・通信・保険)と変動費(食費・外食・娯楽)の上限は? | |||
小遣いポリシー | 各自の小遣い上限と臨時支出の承認フローは? | |||
緊急資金 | 生活費◯ヶ月分をどの口座に置く?引き出し条件は? | |||
投資方針 | NISAの枠配分・リスク許容度・インデックス/個別の比率は? | |||
保険 | 生命/医療/就業不能/自動車などの加入方針と保険料上限は? | |||
住居方針 | 賃貸 or 購入?購入なら頭金・返済比率・固定/変動の方針は? | |||
結婚式・新婚旅行 | 総額/ご祝儀/親援助/自己負担の試算。やる/やらないの判断軸は? | |||
子どもと教育費 | 人数の希望・教育ポリシー・学資/NISAの方針は? | |||
ライフイベント | 車購入・引っ越し・独立など大支出の順番と資金計画は? | |||
情報共有 | 資産負債リスト共有方法(クラウド/スプレッドシート/年2回レビュー) | |||
マネー会議 | 毎月◯日・30分、議題(収支/予算/投資/見直し)で開催 |
☠️家計管理を任せきりにすると何が起きるか
私は、結婚してから家計管理をパートナーにすべて任せた結果として、離婚時に資産の全体像がまったく分からずに貯金ゼロで再出発することになりました。
私は、サラリーマンとして収入が低いわけでもなく、月1万円のおこづかいで浪費癖もなく生活しておりました。
家計管理に無関心だとこういう事態が起こりえるのです。
読者のみなさんには、この地獄のような経験をしないようにしていただきたい。そのために結婚前にパートナーとお金の話をして、お互いの価値観を確認してください。
酷な話になりますが、もし価値観が合わない場合は結婚しない選択肢もありだと思います。
お金の価値観が合わないと結婚生活が破綻することは確実だと思います。

ラスコルがどうしてこうなったか・・・パートナーがどのようにお金を使っているかわからないので、当然貯金額もわからない
→離婚時に通帳を確認すると、毎年2回のボーナスが全額引き落とされて、そのお金がどこにいったかわからないなどが判明。お金の流れがまったくわからない。
→貯蓄ゼロ。25年の住宅ローンだけが残る
💡FPポイント
- 最低限「収入・支出・資産・負債」のリストは、夫婦で共有しよう
- 家計管理はGoogleスプレッドシートなどを使用して、年2回夫婦で見直すのがおすすめ
🤵♀️結婚式と“浪費”の現実

ゼクシィ調査(2024年)によると、結婚式の平均総額は343.9万円、自己負担は161.3万円。
「ご祝儀で賄える」と思っていると、結婚生活のスタートから赤字家計になります。
💡FPポイント
- 結婚式は投資ではなく浪費。親から援助してもらえる人やどうしてもやりたい人なら検討してもいい。
- 自己負担 ÷ 月の貯蓄額=結婚後の貯金計画の遅延月数。将来の計画が遅れていくことに。
🗒️まとめ(結婚編)
- 結婚前にお金の話をしないと後で大きなトラブルになる
- 家計管理を任せきりにしないで、夫婦間で収支や資産を「見える化」していく
- 結婚式を挙げるかは、冷静になって費用対効果を判断しよう
👉 次回は → 離婚編:離婚で直面する家計と再スタート術をお送りいたします。
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