副業で稼ぐよりも先に大切なのことが、やってはいけない地雷を踏まないこと。
副業は気軽に始められる一方、本人が知らないで法律違反・規約違反・アカウント停止・損害賠償に繋がることがよくあります。
この記事では、副業のどこがアウトになりやすいかを具体例をつけて説明していきます。
- 0) 結論:危ない副業には共通点が
- 1) 仕入れて売る転売(古物系)は知らずにアウトなことをしている場合が
- 2) チケット転売は、法律で明確にアウトがある
- 3) コピペ・無断転載(文章/画像/動画)は、最短で炎上&請求される
- 4) ステルスマーケティング(ステマ)は2023年10月から規制対象
- 5) 偽レビュー・サクラは「お小遣い感覚」でやると一発アウトになります
- 6) 無資格で“法律・税金・投資・医療”を断定する発信
- 7) 無申告・税金軽視(“20万円以下ならOK”の誤解)
- 8) 名義貸し・代理登録・虚偽記載(これらは即アウト)
- 9) 会社の就業規則・競業(法律より先に詰んでしまう場合が)
- ✅副業の安全度チェックリスト
- ❓よくあるQ&A
- 【○✖️クイズ】
- 📕まとめ:副業は「稼ぐ前に自分を守る」が勝ち
- ✨関連リンク
0) 結論:危ない副業には共通点が
違法・トラブルになりやすい副業には、この4つが関わってきます。
- 反復継続(何度も)
- 営利目的(利益が目的)
- 第三者の権利を侵害(著作権・商標・信用など)
- 「隠す」設計(広告なのに広告と書かない/名義貸しなど)
1) 仕入れて売る転売(古物系)は知らずにアウトなことをしている場合が
❌アウトになりやすい例
- メルカリ等で仕入れて転売を繰り返す
- リサイクル店・ネットで仕入れて薄利で商品を回転させている
- 不用品を売ると言いながらも実は継続的な販売をしている
古物の取引が営利目的で反復継続と認められると「古物営業」に該当し得るという考え方が警察庁の運用基準にも示されています。 警察庁
✅比較的セーフになりやすい例
- 自宅の不用品をたまに売る
- 趣味で集めたものを整理で手放す
(※ただし、回数・仕入れ有無・同一商品の反復などでどう見られるかが変わります)
よくある勘違い
- 「少額だからOK」→金額だけでは決まりません
- 「1回だけならOK」→状況次第(営む意思など)
- 「会社員だから関係ない」→関係あり。副業にあたる。
安全策:
「仕入れて売る」なら、最初に許可・ルール確認を最優先にすること。
(※ここは地域や状況で判断がブレやすいので、自分はセーフと思い込まないで確認)
2) チケット転売は、法律で明確にアウトがある
❌アウトになりやすい例
- 転売禁止が明示されたチケットを主催者の同意なく有償譲渡する
- 高額転売(いわゆるダフ屋的な行為)
文化庁のホームページでは、チケットの高額転売を規制する法律(チケット不正転売禁止法)で対象となる「特定興行入場券」などの考え方が示されています。 文化庁
安全策:
「売っていいチケット」かどうかは、券面や規約、主催者の表記を必ず確認すること。
どうしても困ったら「公式のリセール」を頼るのが安全策。
3) コピペ・無断転載(文章/画像/動画)は、最短で炎上&請求される
副業で多いのが「コンテンツ量産系」の落とし穴です。
❌アウト例(かなり多い)
- 他人の記事をコピペしてリライト
- 画像検索で拾った画像をブログに貼る
- SNS投稿や口コミのスクリーンショットを許可なく転載
- YouTube動画の切り抜きを無断で再投稿
これらは、基本的に著作権侵害になり得ます。
✅セーフに寄せる方法
- 画像は「自分で撮影」or「利用規約OKサイトの素材」を使用
- 引用するなら
- 引用部分が主ではなく従になっていること
- 出典を明記すること
- 「必要最小限に」を守ることです
安全策:
「引用」と「転載」を混同しない。
引用のつもりが一番事故になる。
4) ステルスマーケティング(ステマ)は2023年10月から規制対象
❌アウトになりやすい例
- PR案件なのに「PR/広告/提供」を書かずに投稿
- アフィリエイトなのに個人の感想として広告性を隠す
- 口コミ依頼を受けたのに、報酬や提供を隠す
消費者庁は、2023年10月1日からステマが景品表示法違反になり得る旨と考え方・資料を公開しています。 消費者庁
規制の対象となるのは、広告や宣伝を依頼した事業者(企業)です。
違反が認められた場合、消費者庁から行為の撤回や再発防止を命じる「措置命令」が出されます。
この措置命令に従わない場合は、刑事罰(2年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金)の対象となります。
インフルエンサーなどの第三者が直接罰せられることはありませんが、社会的な信頼の失墜や企業からの損害賠償請求などのリスクがあります。
✅安全策(テンプレ)
- ブログ:記事冒頭に「※本記事はPRを含みます」「※商品提供を受けて作成しています」を入れる
- SNS:投稿内の目立つ位置に「#PR」「広告」「提供」など明記する
ポイント:
見る人が広告と分かる状態にする。
隠すことは危険な状態です。
5) 偽レビュー・サクラは「お小遣い感覚」でやると一発アウトになります
❌アウト例
- 報酬をもらって★5レビュー
- 複数アカウントで評価を水増し
- 「買ってないのに買ったてい」で投稿
リスク:
- サイト側の規約違反となりアカウント凍結
- 景品表示法などの問題に発展し得る
- 仕事として継続すると「常習性」が見られやすくなる
安全策:
「レビューで稼ぐ」は、条件(提供・報酬・表記)を守れる案件だけにする。
6) 無資格で“法律・税金・投資・医療”を断定する発信
個人ブログで危ないのがこれです。
「相談に答える」形式は特に事故になりやすい。
❌危ない言い方の例
- 「あなたの場合はこれで確実に得します」
- 「この方法で絶対節税できます」
- 「この投資は勝てます」
- 「この症状はこう治せます」
安全策:
- 体験談として書く(私の場合はこうだった)
- 断定せずに、一次情報リンクを貼る
- 「最終判断は専門家へ」を入れる
7) 無申告・税金軽視(“20万円以下ならOK”の誤解)
よく出回るのが「副業は20万円まで確定申告が不要」という話。
国税庁は、給与所得者で確定申告が必要かどうかの条件として各種の所得金額の合計が20万円以下なら申告不要となる場合がある旨を示しています(ただし条件あり)。 国税庁
⚠️注意点(ここでつまずく)
- 「売上」ではなく「所得(利益)」で判断
- 条件に当てはまらない人もいる
- 住民税の申告は別問題になります
- 証拠(入金履歴・取引履歴)は残る
安全策:
副業収入があるなら
- 取引記録を残す
- 経費を整理する
- 申告の要否を早めに確認すること
8) 名義貸し・代理登録・虚偽記載(これらは即アウト)
❌絶対NG例
- 口座・スマホ・アカウントを作って他人に渡す
- 「あなた名義で登録して」と頼まれる副業
- 書類に実態と違うことを書く
危険度MAX:
詐欺・不正利用・マネーロンダリングの入り口になりがちです。
「楽に稼げる」と謳っているほど危ない。
9) 会社の就業規則・競業(法律より先に詰んでしまう場合が)
法律違反ではなくても、会社員はここで詰んでしまう人が多い。
よくあるNG
- 競業する(同業他社で稼ぐ)
- 会社の情報・ノウハウを副業に転用する
- 勤務時間中に副業する
- 自分の会社名を匂わせて、信用を副業に利用する
安全策:
会社の就業規則の「副業」「競業」「情報管理」の項目だけでも読んでおく。
✅副業の安全度チェックリスト
- 「仕入れて売る」をしていない(or 許可・ルール確認済み)
- チケット転売は公式のリセールを利用
- 画像・文章の転載について禁止利用をしていない
- PR/広告/提供は明記している(ステマ回避)
- 偽レビューやサクラ依頼は断っている
- 断定的な助言(税・法律・投資・医療など)をしていない
- 副業の取引記録・入金履歴・経費を整理している
- 名義貸しや代理登録をしていない
- 会社の就業規則の内容を確認している
❓よくあるQ&A
Q1. フリマで月数万円稼ぐ程度なら問題ない?
A. 金額より「仕入れの有無」「反復継続」「営利性」で古物営業と見られやすいです。
この場合は、「古物商」の営業許可が必要になります。
Q2. PR表記って #PR だけでいい?
A. 見た人が広告だと「分かる位置に分かる表現」をすることが大事です。
消費者庁の考え方を一度確認してみることが必要。消費者庁
Q3. 副業収入20万円以下なら確定申告しなくていい?
A. 条件があります。
国税庁の案内で自分が該当するかどうか確認してください。 国税庁
【○✖️クイズ】
Q. PR案件なのに「広告」「PR」「提供」などの表記をせず、個人の感想として投稿するのは問題ない。
📕まとめ:副業は「稼ぐ前に自分を守る」が勝ち
副業は、始めるのは簡単です。
しかし、一回のミスが致命傷にもなることもあり得ます。
- 仕入れ転売は許可・ルールを確認
- コピペ/画像盗用はしない
- PRは必ず明記する
- 名義貸し案件が来たら、即ブロックしてかかわらない
- 税金は「利益」と「条件」を確認
これを押さえるだけで、あなたを守ることができます。
「これは危ないかも…」と思ったら、まずはやってる副業の棚卸しをしてみてください。
不安があるなら、自治体窓口や税務署または専門家に相談するのが一番です。
✨関連リンク




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