【行政書士試験】一般知識(基礎知識)実践編 足切り突破の“判断のコツ”

資格取得・勉強法

※この記事は「戦略編」の続きです。まずは全体方針を読みたい方はこちら
【行政書士試験】一般知識の足切り回避!政治経済社会は“捨て”、3分野集中で最短突破

☝️この記事でわかること

  • 文章理解・情報通信・個人情報保護・諸法令のひっかけ処理
  • 「場合分け」「極端表現」「語句のすり替え」への対処
  • 直近改正の最終チェック論点

🗒️ 文章理解:満点を狙う“3ステップ”

Step1 要旨の一点化

逆接(「しかし」「だが」)の直後に筆者の本音・結論が置かれることが多い。
👉 ここを押さえるだけで選択肢の「方向性」を決められる。

環境政策は重要だ。しかし経済成長を犠牲にすることは許されない。
➡ 結論は「経済成長を犠牲にするな」。逆の立場をとる選択肢は✕

Step2 根拠線引き

本文中の 主語・述語・指示語(これ/それ) をひと筆で結んで、論理のつながりを明確化する。

「政府は新制度を導入すると発表した。それにより国民の生活は改善される。」

  • 主語=政府
  • 述語=導入すると発表した
  • 指示語=それ → 指すのは「新制度」
    👉 この流れを線でつなげば、正しい意味を見失わない。

Step3 選択肢の排除

消去法で誤答を削ると、残りから正解が見える。

  • 数字すり替え 本文「30日以内」 → 選択肢「90日以内」=✕
  • 逆張り 本文「しかしAは不十分」 → 選択肢「Aは十分」=✕
  • 具体⇄抽象のすり替え 本文「犬や猫などのペット」 → 選択肢「動物全般」=✕

まとめ

  • 逆接直後=結論があるかも
  • 主語・述語・指示語を結んで意味を正確に追っていく
  • 数字・逆張り・抽象化に注意して誤答を排除しよう

👉 この「型」を覚えれば、文章理解は安定して 2〜3問は得点源にできます。

🛜情報通信:極端表現は✕、定義は“場合による”

この分野は、極端な言い切り=誤答の可能性大
逆に「場合による」「一定の条件下で」という選択肢は正答になりやすい。

典型例

  • ✕「IPアドレスは常に個人情報に該当する」
  • 〇「IPアドレスは個人を特定できる場合には個人情報に該当する」

👉 「必ず/絶対に/一切〜ない」が出てきたら誤答のサインです。

頻出ワード(要暗記)

  • Cookie(利用者行動の追跡に関わる情報)
  • 個人関連情報(特定個人を直接識別できないが関連する情報)
  • 匿名加工情報/仮名加工情報(再識別できないよう加工したデータ)
  • プロバイダ責任制限法(ネット上の権利侵害対応)
  • 情報公開法(行政文書の公開制度)

👉 出典:個人情報保護委員会(PPC)ガイドライン

👦 個人情報保護法:定義×改正がコア

個人情報保護法は、定義と改正ポイントがそのまま得点源となります。

定義で判断できる

  • 要配慮個人情報:病歴・障害・犯罪歴・人種・信条などの差別や不利益につながる情報
  • 個人情報:氏名・住所・電話番号など「その人を特定できる情報」

改正のポイント(令和4年施行)

  • 個人情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務
  • 原則として本人通知義務

判断のコツ

  • ✕「例外なく同意不要」→ 言い切りは誤答の可能性あり
  • ✕「個人情報」と「個人関連情報」を同一視 → 用語ズレは誤答

👉 定義と改正を押さえるだけで正解を確実に拾えます。

最新例:令和5年度 問57(個人情報保護)

出題内容(要旨)
ア〜エの記述から妥当な組合せを選ぶ問題。

  • ア:モザイク・アプローチの説明
  • イ:GDPRでは死者の情報取扱いを加盟国の裁量に委ねている
  • ウ:日本の「要配慮個人情報」と海外の「センシティブ情報」は同じ扱い
  • エ:改正により公・民の規律が完全に同一になった

正解:ア・イ

👉 判断ポイント

  • ア=正しい定義
  • イ=GDPRの基本的知識で正しい
  • ウ=同じ扱いではない(誤り)
  • エ=完全一致はしていない(誤り)

結論:基礎知識を押さえていれば瞬時に正誤が判断できる。

🪧諸法令(行政書士法など)

行政書士業務に直結する「条文知識」ゾーン。

出題されやすいポイント

  • 行政書士の業務範囲
  • 守秘義務(依頼人の秘密保持)
  • 欠格事由(破産手続開始決定を受けて復権していない者など)
  • 登録・報酬規定

判断のコツ

条文語句が微妙にすり替えられる。

  • 例:正「業務を遂行する」
  • 誤「業務を執行する」

👉 条文に忠実かどうかが判断の決め手

😢 “よく読めばわかる”ひっかけパターン集

  • 数字すり替え:30日⇔90日、○年⇔×年
  • 逆張り:「しかし」の後の結論と逆の選択肢
  • 具体⇄抽象:「犬や猫など」→「動物全般」
  • 極端表現:「常に」「絶対」「一切〜ない」
  • 用語ズレ:「個人情報」vs「個人関連情報」など

✒️まとめ

  • 文章理解=型で解く
  • 情報通信・個人情報保護法=定義で取る
  • 諸法令=条文語句で拾う

👉 極端表現・語句のズレを見抜けば、知識ゼロでも落とさない。
👉 直前は改正チェックで事故防止。

📕基礎知識のおすすめ教材&YouTube

↓著者が使用したテキスト。法令等、基礎知識ともに全ページカラーで見やすく、体系的にまとめられているので初学者にはオススメです。

↓直前予想問題集で直近の法令改正をチェックしましょう。

  • LEC「基礎知識/諸法令」道場:行政書士法等の論点整理に。
道場:2025年合格目標:植松和宏の基礎知識対策道場 -行政書士-LEC オンラインショップ
一般知識のスペシャリストが重要ポイントを厳選解説!
  • アガルート 文章理解対策講座:設問別の“型”で速く正確に。アガルートアカデミー+1
  • (改正確認) 個人情報保護委員会の公式資料:最短で論点アップデート。PPC

おすすめYouTube(無料で“型”を入れる)

↓著者は、「行政書士試験 独学サポート」YouTube1本で基礎知識の勉強をさせていただきました。とくに情報通信・個人情報等の基礎が身につきます。

https://www.youtube.com/results?search_query=%E8%A1%8C%E6%94%BF%E6%9B%B8%E5%A3%AB%E8%A9%A6%E9%A8%93+%E7%8B%AC%E5%AD%A6%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88

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