【行政書士試験】基礎知識〈法令等〉のもう1問はこう獲る!(シリーズ第5回)

資格取得・勉強法
  • R6(2024)の本試験に出題されたのは「行政書士法(問52)」と「住民基本台帳法(問53)」。問53の正解は「世帯主ならその旨/非世帯主は世帯主氏名+続柄」条文(住基法7条4号)を素直に当てれば即答できました
  • 以降の年でも住基法は最有力加えて戸籍法/情報公開法/公文書管理法が狙われる可能性が。いずれも「期限・義務者・定義」の暗記+語句のズレ除去をすれば得点できます。

⬇️問52(行政書士法)についてはこちら✨

【行政書士試験】基礎知識(諸法令)攻略!条文穴埋め型問題を“語句のズレ”で見抜く技術(シリーズ第4回)
2024年度から新設された行政書士試験の基礎知識〈法令等〉を徹底攻略。行政書士法の条文穴埋め型問題を例に、語句のズレで誤答を見抜くコツと短期合格法を解説します

📕基礎知識のおすすめ教材&YouTube

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1️⃣ 住民基本台帳法(最優先)

出題パターン

テーマ:住民票の記載事項(7条)

  • 令和6年本試験問53の正解は「世帯主ならその旨、世帯主でない者は世帯主の氏名・続柄」。
  • 誤答は「住民税額/緊急連絡先/保険情報/海外渡航歴」など、条文にない項目を混ぜるタイプ。
    条文原文の“列挙”をそのまま当てる問題

頻出・数字&届出

  • 転入届:転入した日から14日以内(22条)
  • 転居届:転居した日から14日以内(23条)e-Gov法令検索
  • (参考)住所異動の届出は原則事実発生日から14日以内(各自治体の案内でも周知)/正当な理由なく遅延で5万円以下の過料の規定(52条2項)。実務運用は自治体Q&Aでの周知が多い関市役所

ひっかけの型(住基法)

  • 列挙の“混ぜもの”:条文にない情報を1つだけ紛れさせる
  • 数字のすり替え:14日⇔10日/30日
  • 主語のズレ:本人/世帯主/世帯員の取り違え

30分仕上げメモ

  • カード3枚
    ①7条“記載事項”丸暗記(特に④世帯主/続柄
    ②22条(転入14日)③23条(転居14日)
  • 穴埋め反復:「世帯主なら(   )/非世帯主は(   )+(   )」→声出しで3回

2️⃣戸籍法(今後の有力候補)

最重要は“届出の期限・義務者・届出地”

  • 出生届:生まれた日から14日以内(国外は3か月以内)。届出地は出生地/本籍地/届出人所在地の市区町村。e-Gov法令検索
  • 死亡届:死亡の事実を知った日から7日以内(国外は3か月以内)法務省

ひっかけの型(戸籍法)

  • 期限の短長すり替え:14日⇔10日/7日⇔14日
  • 届出地の限定:本籍地に限定(×)。正しくは出生地/本籍地/所在地いずれか

15分仕上げメモ

  • カード2枚:「出生14日(国外3か月)」「死亡7日(国外3か月)」+届出地3択
  • 模擬1問:「出生届は本籍地のみで受理される」×(3択を即答できるように)

ℹ️ 情報公開法(行政機関の情報公開)

“誰が”“どのくらいで”が問われやすい

  • 開示請求は「何人も」できる(利害関係不要)。e-Gov法令検索
  • 開示・不開示等の決定は原則30日以内(延長あり)。厚生労働省

ひっかけの型(情報公開法)

  • 利害関係人のみ請求できる」→×何人も
  • 7日以内に決定」→×原則30日)。

10分仕上げメモ

  • カード1枚:「何人も30日」を大きく書く
  • 模擬:「国の行政文書は利害関係者のみ請求可」×

👑公文書管理法(行政文書のライフサイクル)

定義と流れだけで点が拾える

  • 作成→整理→保存→管理簿記載・公表→保存満了後の移管/廃棄→状況報告という管理の流れが法定。内閣府ホームページ
  • 行政文書ファイル管理簿分類・名称・保存期間・満了時の措置等を記載する規定(7条)。日本法令訳文検索サイト

ひっかけの型(公文書管理)

  • 定義の混同:「行政文書」を「公文書」全般に拡張して説明(×
  • 手順の欠落:管理簿への記載・公表を省く(×

10分仕上げメモ

  • カード1枚:「管理の流れ(作成→整理→保存→管理簿→移管/廃棄)」
  • 用語1語:行政文書ファイル管理簿(7条)

🗒️“語句のズレ”で落とさない

  • 義務⇔任意のすり替え(〜しなければならないしてもしなくてもよい
  • 場所・対象のすり替え(事務所本人世帯主
  • 数字(14日・7日・30日 など)のすり替え
  • 定義の拡張/縮小(何人も⇔利害関係者のみ、など)

⌚️ 90分スプリント勉強メニュー(直前用)

  1. 30分|住基法:7条の記載事項22/23条の14日をカード化→穴埋め音読3周。

  1. 30分|戸籍法出生14日(国外3か月)/死亡7日+届出地3択を声出し。

  1. 30分|横断
    • 情報公開法何人も/原則30日
    • 公文書管理法「管理の流れ/管理簿」
    • 語句のズレチェック(義務⇔任意、数字)。

✅ミニ演習(○× 即答)

  1. 住民票には緊急連絡先が記載される。→ ×(7条列挙外)
  2. 転入届は転入した日から14日以内。→ (22条)
  3. 出生届は国内14日/国外3か月。→ (49条)
  4. 情報公開の開示請求は利害関係者のみ可能。→ ×何人も
  5. 開示・不開示の決定は原則7日以内。→ ×原則30日
  6. 行政文書管理は作成→保存→廃棄の3段だけ。→ ×(管理簿記載・公表/移管 等がある)

参考(R6の公式出題確認)

付録:1枚でわかる“数字と主語”チート

  • 14日:住基法の転入転居、戸籍法の出生(国内)
  • 7日:戸籍法の死亡(国内)
  • 30日:情報公開の決定期限(原則)
  • 主語に注意:住基法7条は「世帯主/続柄」、情報公開は「何人も」

✨まとめ

  • もう1問側は住基法が最優先。7条(記載事項)+22/23条(14日)で一気に点が伸びる。
  • 余力で戸籍法(出生14・死亡7)/情報公開(何人も・30日)/公文書管理(管理の流れ・管理簿)をカード化。
  • 語句のズレ(義務⇔任意/数字/主語・場所)に反応できれば、短期でも落とさない

⚠️関連リンク(内部リンク)

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