- R6(2024)の本試験に出題されたのは「行政書士法(問52)」と「住民基本台帳法(問53)」。問53の正解は「世帯主ならその旨/非世帯主は世帯主氏名+続柄」。条文(住基法7条4号)を素直に当てれば即答できました。
- 以降の年でも住基法は最有力。加えて戸籍法/情報公開法/公文書管理法が狙われる可能性が。いずれも「期限・義務者・定義」の暗記+語句のズレ除去をすれば得点できます。
⬇️問52(行政書士法)についてはこちら✨

【行政書士試験】基礎知識(諸法令)攻略!条文穴埋め型問題を“語句のズレ”で見抜く技術(シリーズ第4回)
2024年度から新設された行政書士試験の基礎知識〈法令等〉を徹底攻略。行政書士法の条文穴埋め型問題を例に、語句のズレで誤答を見抜くコツと短期合格法を解説します
📕基礎知識のおすすめ教材&YouTube
↓著者が使用したテキスト。法令等、基礎知識ともに全ページカラーで見やすく、体系的にまとめられているので初学者にはオススメです。
リンク
↓直前予想問題集で直近の法令改正をチェックしましょう。
リンク
- LEC「基礎知識/諸法令」道場:行政書士法等の論点整理に。
道場:2025年合格目標:植松和宏の基礎知識対策道場 -行政書士-LEC オンラインショップ
一般知識のスペシャリストが重要ポイントを厳選解説!

- アガルート 文章理解対策講座:設問別の“型”で速く正確に。アガルートアカデミー+1
- (改正確認) 個人情報保護委員会の公式資料:最短で論点アップデート。PPC
おすすめYouTube(無料で“型”を入れる)
↓著者は、「行政書士試験 独学サポート」YouTube1本で基礎知識の勉強をさせていただきました。とくに情報通信・個人情報等の基礎が身につきます。
https://www.youtube.com/results?search_query=%E8%A1%8C%E6%94%BF%E6%9B%B8%E5%A3%AB%E8%A9%A6%E9%A8%93+%E7%8B%AC%E5%AD%A6%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88
1️⃣ 住民基本台帳法(最優先)
出題パターン
テーマ:住民票の記載事項(7条)
- 令和6年本試験問53の正解は「世帯主ならその旨、世帯主でない者は世帯主の氏名・続柄」。
- 誤答は「住民税額/緊急連絡先/保険情報/海外渡航歴」など、条文にない項目を混ぜるタイプ。
→ 条文原文の“列挙”をそのまま当てる問題。
頻出・数字&届出
- 転入届:転入した日から14日以内(22条)。
- 転居届:転居した日から14日以内(23条)。e-Gov法令検索
- (参考)住所異動の届出は原則事実発生日から14日以内(各自治体の案内でも周知)/正当な理由なく遅延で5万円以下の過料の規定(52条2項)。実務運用は自治体Q&Aでの周知が多い。関市役所
ひっかけの型(住基法)
- 列挙の“混ぜもの”:条文にない情報を1つだけ紛れさせる
- 数字のすり替え:14日⇔10日/30日
- 主語のズレ:本人/世帯主/世帯員の取り違え
30分仕上げメモ
- カード3枚:
①7条“記載事項”丸暗記(特に④世帯主/続柄)
②22条(転入14日)③23条(転居14日) - 穴埋め反復:「世帯主なら( )/非世帯主は( )+( )」→声出しで3回
2️⃣戸籍法(今後の有力候補)
最重要は“届出の期限・義務者・届出地”
ひっかけの型(戸籍法)
- 期限の短長すり替え:14日⇔10日/7日⇔14日
- 届出地の限定:本籍地に限定(×)。正しくは出生地/本籍地/所在地のいずれか。
15分仕上げメモ
- カード2枚:「出生14日(国外3か月)」「死亡7日(国外3か月)」+届出地3択
- 模擬1問:「出生届は本籍地のみで受理される」→×(3択を即答できるように)
ℹ️ 情報公開法(行政機関の情報公開)

“誰が”“どのくらいで”が問われやすい
ひっかけの型(情報公開法)
- 「利害関係人のみ請求できる」→×(何人も)
- 「7日以内に決定」→×(原則30日)。
10分仕上げメモ
- カード1枚:「何人も/30日」を大きく書く
- 模擬:「国の行政文書は利害関係者のみ請求可」→×
👑公文書管理法(行政文書のライフサイクル)
定義と流れだけで点が拾える
- 作成→整理→保存→管理簿記載・公表→保存満了後の移管/廃棄→状況報告という管理の流れが法定。内閣府ホームページ
- 行政文書ファイル管理簿に分類・名称・保存期間・満了時の措置等を記載する規定(7条)。日本法令訳文検索サイト
ひっかけの型(公文書管理)
- 定義の混同:「行政文書」を「公文書」全般に拡張して説明(×)
- 手順の欠落:管理簿への記載・公表を省く(×)
10分仕上げメモ
- カード1枚:「管理の流れ(作成→整理→保存→管理簿→移管/廃棄)」
- 用語1語:行政文書ファイル管理簿(7条)
🗒️“語句のズレ”で落とさない
- 義務⇔任意のすり替え(〜しなければならない→してもしなくてもよい)
- 場所・対象のすり替え(事務所⇔会/本人⇔世帯主)
- 数字(14日・7日・30日 など)のすり替え
- 定義の拡張/縮小(何人も⇔利害関係者のみ、など)
⌚️ 90分スプリント勉強メニュー(直前用)

- 30分|住基法:7条の記載事項と22/23条の14日をカード化→穴埋め音読3周。
- 30分|戸籍法:出生14日(国外3か月)/死亡7日+届出地3択を声出し。
- 30分|横断:
- 情報公開法「何人も/原則30日」
- 公文書管理法「管理の流れ/管理簿」
- 語句のズレチェック(義務⇔任意、数字)。
✅ミニ演習(○× 即答)
- 住民票には緊急連絡先が記載される。→ ×(7条列挙外)
- 転入届は転入した日から14日以内。→ ○(22条)
- 出生届は国内14日/国外3か月。→ ○(49条)
- 情報公開の開示請求は利害関係者のみ可能。→ ×(何人も)
- 開示・不開示の決定は原則7日以内。→ ×(原則30日)
- 行政文書管理は作成→保存→廃棄の3段だけ。→ ×(管理簿記載・公表/移管 等がある)
参考(R6の公式出題確認)
- R6 問52 行政書士法:報酬額の掲示義務(条文どおりが正解)。行政書士試験研究センター
- R6 問53 住民基本台帳法:住民票の記載事項(世帯主/続柄)。公式正解は5。行政書士試験研究センター
付録:1枚でわかる“数字と主語”チート
- 14日:住基法の転入・転居、戸籍法の出生(国内)
- 7日:戸籍法の死亡(国内)
- 30日:情報公開の決定期限(原則)
- 主語に注意:住基法7条は「世帯主/続柄」、情報公開は「何人も」
✨まとめ
- もう1問側は住基法が最優先。7条(記載事項)+22/23条(14日)で一気に点が伸びる。
- 余力で戸籍法(出生14・死亡7)/情報公開(何人も・30日)/公文書管理(管理の流れ・管理簿)をカード化。
- 語句のズレ(義務⇔任意/数字/主語・場所)に反応できれば、短期でも落とさない。
⚠️関連リンク(内部リンク)

【行政書士試験】基礎知識 過去問まとめ表で学ぶ!“読めば当てる”判断術(シリーズ第3回)
行政書士試験の一般知識は“読めばわかる”構造が多い。R5〜H30の過去問まとめ表と典型ひっかけを整理し、足切り6問=24点を安定確保する判断術を解説。

【行政書士試験】一般知識(基礎知識)実践編 足切り突破の“判断のコツ”
行政書士試験の一般知識は過去問にこそ突破のヒントあり。文章理解・情報通信・個人情報保護法・諸法令の実例から学ぶ、足切り回避の判断テクニックと教材を紹介。

【行政書士試験】戦略編 一般知識(=基礎知識)の足切り回避!政治・経済・社会は“捨て”、文章理解・情報通信・個人情報で最短突破
行政書士試験の一般知識は政治・経済・社会を捨ててOK!文章理解・情報通信・個人情報保護法・諸法令に集中する効率的な足切り回避戦略とおすすめ教材を解説。
コメント