📝 個人事業主がやってしまう「契約の落とし穴」10選|フリーランスがすぐに直すべきポイント

はじめての開業

個人事業主・フリーランスがトラブルを起こす原因の1つが契約に関する知識や意識が乏しいことです。

ほとんどが知っていれば避けられた落とし穴なのです。

  • 契約書を交わしていない
  • 仕事の範囲があいまい
  • 支払日や修正する回数が決まっていない
  • 電子契約を誤解している

こうしたちょっとした油断で未払い・無限に修正・一方的な解約につながることが。

この記事では、個人事業主がやりがちな契約の落とし穴10選と今日からできる対策をわかりやすく解説します。

① 口頭・チャットだけで仕事を受けてしまう

🔥 よくある失敗

  • DMやLINEのだけ了解だけで作業を開始してしまう
  • 「あとで契約書送ります」と言われたまま確認もせずに放置している
  • 納品後に「そんな依頼はしていない」と言われる

⭐ 対策

  • 最低でも 業務内容・納期・報酬・支払日 を1通のメールに整理して相手に送付する
  • 当然ですが契約書 or 発注書+見積書を作成する
  • 重要な合意はチャットではなく、メールで最終確認の証拠を残す

🟩 得られること

  • 後から言われたや言っていない問題が激減する
  • 書類を作ることでキャッシュフロー(お金の流れ)が読みやすくなる
  • 精神的ストレスがなくなる

② 相手の契約書を確認せずにサインする

🔥 よくある失敗

  • 「大手企業だから大丈夫だな」と根拠のない思い込み
  • 専門用語が多く、調べたり読むのを放棄してしまう
  • 気づいたら自分だけ責任が重い不利な契約になっていた

⭐ 対策

  1. 報酬・支払日
  2. 著作権
  3. 責任・損害賠償
  4. 契約期間・解約ルール

🟩 得られること

  • 不利な条項にいち早く気づける
  • 冷静に相手と交渉できる
  • トラブルを予防する効果が高い

③ 報酬・支払サイト(支払期間)・検収条件があいまい

🔥 ありがち

  • 「成果が出たら歩合」など曖昧な表現の契約内容
  • 検収がいつまでも終わらずに請求できない
  • 減額や未払いトラブルにつながる

⭐ 対策

  • 報酬金額(税抜・税込)
  • 支払サイト(例:月末締め翌月末払い)
  • 検収期限(例:納品後3営業日以内に承認)
  • 遅延損害金の取り決め

🟩 得られること

  • 入金遅延のリスクが激減する
  • キャッシュフローが安定
  • 不適切な取引先と距離が取れるようになる

④ 無限修正地獄(修正条件を決めていない)

🔥 よくある地獄

  • 「もっとこうして」を何回も要求してくる
  • 「やっぱり全体変更で」1からやり直しを何回もさせる
  • 結果:低単価で永遠に修正…

⭐ 対策

  • 軽微な修正◯回まで無料それ以降は有料1回○円
  • コンセプト変更・仕様変更=追加費用をいただきます
  • 制作の範囲(どこまで対応するのか)を明記

🟩 得られること

  • 安価な時給崩壊を防げる
  • トラブルになる前に線引きできる
  • お互いの期待値がそろうので仕事がしやすい

⑤ 納期・遅延のルールがない

🔥 ありがちな失敗

  • 「月内で」など曖昧な表現
  • 相手のフィードバックが遅くてもこちらがなぜか責められる
  • 納期遅延の責任を押し付けられトラブルに

⭐ 対策

  • 納期は「◯年◯月◯日まで」と明記
  • どの素材を使用するか・フィードバック遅延時のルールを決める
  • 大型案件については中間納品日を設定

🟩 得られること

  • 自分の予定が組みやすくなる
  • 不当な遅延責任を回避できる
  • プロとしての信頼度UPする

⑥ 著作権・成果物の利用範囲を決めていない

🔥 よくある誤解

  • お金払ったのだから著作権はこちらがもらいます
  • ポートフォリオ(あなたの作品集)にするのはNGだよ」と後から言われる
  • 素材の使い回しでトラブルに

⭐ 対策

  • 著作権の帰属(誰のものか)
  • 利用範囲(媒体・期間・地域など)
  • 制作者のポートフォリオ利用の可否
  • 使用素材のライセンス確認

🟩 得られること

  • 著作権トラブルの防止に
  • 自分の実績を堂々と公開できる
  • 他案件への転用ルールが明確に

⑦ 契約不適合責任を理解していない(旧 瑕疵担保責任)

🔥 ポイント

契約不適合責任「契約どおりの成果物になっていない場合の責任」
(2020年4月民法改正で強化されました)

⭐ 対策

  • 成果物の品質を具体的に明記する
  • 契約不適合の通知期限(例:◯日以内
  • 無制限保証の契約は避ける

🟩 得られること

  • 過剰な責任追及を避けられる
  • 契約で「品質ライン」を設定できる
  • 紛争になったときの防御力が上がる

⑧ 解約・更新ルールがなく、いきなり契約を切られる

🔥 よくある悲劇

  • 月額案件がいきなり終了
  • 理由のない不更新
  • 「今月で終わりです」だけの一方的な解除通知

2024年11月から フリーランス新法 が施行。

6か月以上の継続契約なら「解約の30日前通知」が必要。

⭐ 対策

  • 契約期間・自動更新の有無
  • 解約の申出期限(◯日前)
  • 不当な即時解約の定めに注意

🟩 得られること

  • 生活の安定につながる
  • 予告期間があれば計画できる
  • 案件を選ぶ目が養われる

⑨ 偽装請負の危険に気づいていない

🔥 要注意サイン

  • 時間・場所を拘束される
  • 上司のように細かい指示される
  • ほぼ社員と同じ働き方

これは 偽装請負(労働法違反の可能性) の典型。

⭐ 対策

  • 業務遂行の裁量があるか確認
  • 困ったら労働局・相談窓口へ(⬇️にリンクあり
  • 実態が雇用契約のようなら慎重に
フリーランス・トラブル110番【厚生労働省委託事業・第二東京弁護士会運営】
第二東京弁護士会がフリーランスに関する関係省庁(内閣官房・公正取引委員会・厚生労働省・中小企業庁)と連携して運営。契約・お仕事上のトラブルにお悩みの方へ、相談から解決まで、弁護士がワンストップでサポートします!

🟩 得られること

  • 法的リスクを回避
  • 不適切な働き方を避けられる
  • 心身の消耗を防げる

⑩ 電子契約を誤解している

🔥 よくある誤解

  • 「紙とハンコじゃないと無効?」

    → 電子署名法で法的効力あり
  • 「ボタン押すだけでは危険では?」

    内容読まずに押すほうが危険

⭐ 対策

  • 署名方式・本人確認方法の確認をおこなう
  • 中身の条文は紙契約と同じく確認する
  • データの保管方法もチェック

🟩 得られること

  • 印紙代がかからない(電子契約のメリット)
  • 契約が早く始められる
  • 紙契約書でないので管理が圧倒的にラク

🔵 ○✖️クイズ(理解度チェック)

【○✖️クイズ】契約の落とし穴チェック

Q1. DMやチャットだけで条件を決めても、後からトラブルにならない。

Q2. 修正回数を書かないと無限修正になる可能性がある。

Q3. 電子契約は紙と違い、法的効力は弱い。

🔵 よくある質問Q&A

Q1. 小さな仕事でも契約書は必要?

最低限メールで条件を一本化すればOKだけど、トラブル防止のため契約書は締結しましょう

金額よりも条件の明確化を最重要に

Q2. 不利な条項はどう交渉すればいい?

→ 感情で言うのではなく、「実務上リスクが高いので」など理由を添えて交渉すれば通りやすい

Q3. 契約書の勉強はどこから?

まず業務委託契約書のひな形を読んでみる。そして、条文を自分の事例に落とし込双方の利益を考える。

わからない条文は1つずつ調べる。

Q4. フリーランス新法は関係ある?

業務委託で働く個人事業主は全員関係があります。

継続案件ほどルールを意識すべき

🟣 まとめ:契約は“攻め”ではなく“自分を守る盾”

契約はお互いを縛るためのものだけではなく、気持ちよく仕事できる環境を整えるためのルールブックです。

  • 条件を明確にする
  • 修正と範囲の内容を取り決める
  • 著作権・支払日・解約条件を契約書にまとめる
  • 電子契約も正しく理解して利用する

これだけで、ほとんどのトラブルは事前に回避できますそのための契約書であるのですから

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