✅ はじめに:保険は「安心を買う」ではなく「ただの契約」
こんにちは、保険を売らないファイナンシャルプランナー(以下、FP)のラスコルです。
前回は、「ユニットリンク」という罠商品に騙されるなをお送りいたしました。今回は、身近に潜む落とし穴を扱います。

それは
「入りすぎ保険」「不要な特約」「なんとなく加入」の落とし穴。
営業マンに言われるがままに保険に加入している人がなんと多いことか。
必要な保険に加入することは大切ですが、掛けすぎている保障を「減らす・解約する」そして、不要な保険は解約。これがもっとも大切なことです。
ちなみに↓は、AI「Perplexity」に聞いた日本人の民間保険(生命保険、損害保険)の保険料平均です。
保険の種類 | 年間平均支払額(目安) | 月間平均額(目安) | 備考 |
---|---|---|---|
損害保険(自動車) | 5万~7万円 | 約4,200~5,800円 | 年齢・条件で大きく異なる |
損害保険(火災) | 18万~20万円 | 約1.5~1.7万円 | 10年契約換算(例) |
生命保険(男性) | 23.4万円 | 約19,500円 | 死亡保障型のみ |
生命保険(女性) | 16.8万円 | 約14,000円 | 死亡保障型のみ |
生命保険(世帯平均) | 37.1万円 | 約31,000円 | 個人年金・医療・死亡等含む |
持ち家でお子さんがいらっしゃる世帯でおおよそ月4万円ぐらいの保険料ですかね。
ちなみに著者は、自動車保険(月約1,700円)、掛け捨ての収入保障保険(月約1,700円)、持ち家の火災保険(長期35年で40万円ほど一括払い、月約1,000円ほど)だけです。
日本人の平均保険料を少ないとみるか、多いとみるか。それは、個々の生活スタイルにもよりますが、保険の保障の取捨選択は大事ですよ。
この記事では、保険屋が教えてくれないこと、本当に必要な保険をお伝えします。そして、あなたの保険の見直しのお力になれることと、保険料を削減して家計管理のお役に立てればと思います。
✅ 「入って安心」は幻想です。保険は“リスク分担ツール”に過ぎない
まず前提として、保険は「安心を買うもの」と思われがちですが
実際は、「払えないほどの損失が出るリスク」だけに備えるツール。
つまり、以下の✖️のものは保険が不要です👇
ケース | 保険の必要性 |
---|---|
数万円の治療費 | ✕:貯蓄で対応しましょう |
歯科・入院1日目保障など | ✕:ムダ保障の代表 |
自動車保険の「弁護士特約」 | ◯:必要(コスパが良い) |
高額な先進医療・がん治療 | ✕:そもそも加入していても該当しない場合があって保険金が下りるか怪しい |
死亡保障(子育て中・ローンがあるひと) | ◯:必要(掛け捨ての定期・収入保障でOK) |
✅ 保険屋が絶対に教えてくれないこと:特約=利益率
なぜ不要な保険をオススメしてくるのか?
- 👉 特約は、保険会社の利益率が高い😤
- 👉 組み合わせが複雑になればなるほど、契約者は「内容が分からなくなる」のでカモにできる🦆
- 👉 そして、更新させると保険料が跳ね上がるパターンも多いので儲かる😀
営業マンは「万が一に備えてどうですか、あなたのためを思ってオススメします」「わたしの家族が病気になったときにお金に困りました、だからあなたに困ってほしくない」などあなたのためと言いますが、実際は「売上と自分の歩合のために」やってます。あなたのためではなく、自分のためです。
✅ 正義のFPトッシ流:本当に必要な保険はこれだけ!
- 掛け捨ての定期保険・収入保障保険(必要最小限で)
→ 子育て世代の方で遺族年金だけではまかないきれない人だけでOK。単身者は不要。 - 自動車保険(対人・対物無制限+弁護士特約)
→ 人身傷害も不要。対人・対物無制限は、大人のたしなみ。 - 火災保険(自宅所有者や賃貸住宅入居者)
→ 地震保険、家財保険は不要!なぜならコスパ悪いし、保障が薄すぎ(くわしくは、他記事でアップする予定) - 介護保険・がん保険・先進医療特約は不要
→ 公的保険+貯蓄でカバーできる。日本の高額医療費制度は優秀ですよ。
ちなみに介護保険は、保険として成り立ちません。保険というのは、多数の人が保険料を払って困っている少数の人を助けるという相互扶助の原則によって成り立っています。困っているのが多数の場合は、保険金を支払うことができなくなってしまうのです。
以下のように、日本人の平均寿命と健康寿命(自身で身の回りのことができる)は差があります。それだけ、ある年齢に達すると介護保険を使う人が増えてしまうので、保険が成り立たなくなります。
健康寿命(2022年) | 平均寿命(2024年/2023年) | 差 | |
---|---|---|---|
男性 | 72.57歳 | 81.09歳 | 8.52年 |
女性 | 75.45歳 | 87.13歳 | 11.68年 |
結論:保険として成り立たない介護保険には加入しない。貯蓄でまかなうこと。
✅ 「無保険は怖い」←わかる。でも…

保険をかけるほど「損する確率」が高いのが保険の本質。
- 保険料:10年で数百万円以上払ってる人もザラ
- 保険金:もらう機会はかなり限定的ですよね。わたしは、30年近く保険に加入しているがいままで保険金をもらったことがない。それだけ、リスクにあう確率が低いということ。
- 結果:“不安を安心にしたい料”を払い続けているだけの状態
✅ 読者へのアドバイス:あなたの保険証券、ちゃんと見てますか?
最後にラスコルからの宿題。
🔍「いま入ってる保険、何が保障されていて、月いくら払っていますか?」
パッと答えられないひと、それはもう“過剰保障予備軍”かしれませんよ。
✅ まとめ:保険は、「不要なものは解約」
- 保険は「契約して安心」ではなく、「内容を理解して備える」が正解です
- 必要な保障は少ないのが現実
- ラスコルは、これからも読者の味方として“不要な保険にNO”を叫びます
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