🏡 公正なFPシリーズ第34回|家を建てたい人が必ず知っておきたい「危ない住宅提案」の見抜き方【完全版】

公正なFPシリーズ

家づくりは、人生で大きなお金が動くイベントです。

そんな大切なイベントで、あなたの不安・期待・焦りにつけ込む危険な住宅提案があります。

この記事では、マイホームを検討し始めた 20〜40代の子育て世代 に向けて、FP視点で詐欺まがいや不利な提案の見抜き方をわかりやすくまとめました

🔎 この記事を読めば

  • 危ない業者の特徴が一目でわかります
  • 契約前にこれ怪しいのでは?が判断できます
  • 契約してしまった後の守り方を理解できます
  • 家族をトラブルから守って冷静な家づくりができます
    1. 🔎 この記事を読めば
  1. 🏠 1. 「詐欺的な住宅提案」とは?
    1. ❌ よくある詐欺的な住宅提案の特徴
  2. 🎯 2. 家を建てたい世代が狙われやすい理由
    1. 🔹 理由1:情報格差が大きい
    2. 🔹 理由2:子育て・家事・仕事などで忙しい
    3. 🔹 理由3:焦りを利用される
    4. 🔹 理由4:ローンの知識が不足している
  3. ⚠️ 3. 注文住宅でよくあるトラブルと危険サイン
    1. 【危険サイン①】仕様が曖昧なまま先に契約してしまう
    2. 【危険サイン②】見積書が「一式」ばかり
    3. 【危険サイン③】申込金・手付金の返金条件が不透明
    4. 【危険サイン④】工期・支払いが不自然に早い
  4. 🚫 4. 危ない住宅提案パターン7選
    1. ❌ ① 不安あおり型
    2. ❌ ② 今日だけ値引きします型
    3. ❌ ③ 他社を悪者にする型(ダメ営業マンの典型)
    4. ❌ ④ ローンおまかせ型
    5. ❌ ⑤ 書面に残さない型
    6. ❌ ⑥ オプション積み上げ型
    7. ❌ ⑦ 住宅購入後もむしりとる型
  5. 🛡 5. 家づくりを守る「事前の防御4ステップ」
    1. ステップ①:予算の上限を決める
    2. ステップ②:打ち合わせ内容を全部記録
    3. ステップ③:その場で契約しない
    4. ステップ④:契約書・見積書を第三者に確認してもらう
  6. ❓ 7. よくあるQ&A
    1. Q1. 「今日決めてくれたら土地をおさえます」と言われた
    2. Q2. 営業担当が良い人で断りにくい
    3. Q3. もう契約してしまった。どうすれば?
  7. 🔚 8. まとめ:家づくりの主役は、営業マンではなくあなたの家族
  8. ✨関連リンク

🏠 1. 「詐欺的な住宅提案」とは?

ここでいう「詐欺」は「犯罪としての詐欺」だけではありません。

家づくりの場面で、次のような 消費者に極めて不利な提案詐欺的な住宅提案)してくることがあります。

❌ よくある詐欺的な住宅提案の特徴

  • あなたの不安を過剰にあおり契約を迫る
  • 契約に関する重要な説明を曖昧にする
  • 検討すると言っているのに契約をその場で迫る
  • 違約金や追加料金がわかりにくい説明しない後出しする
  • 言った言わないにするために書面に残さない

少しでも違和感を感じたら、その勘は当たっています

🎯 2. 家を建てたい世代が狙われやすい理由

20〜40代の子育て世代が住宅営業のターゲットになりやすい理由は次の通りです。

🔹 理由1:情報格差が大きい

人生で初めての経験で、住宅ローンに関する知識などを理解するのが難しい

🔹 理由2:子育て・家事・仕事などで忙しい

比較・検討する時間があまりとれない

日常に疲れていて正常な判断ができなくなる

追い打ちをかけるように長時間拘束されると判断を誤ることが

🔹 理由3:焦りを利用される

「子どもが大きくなる前に」「建築コストが上がる前に」など焦りを利用される

🔹 理由4:ローンの知識が不足している

月々の返済だけで判断してしまうので、諸費用等を含めた総支払額を考えない

⚠️「今お住まいのマンションの賃料よりも月々の支払いが安くなりますよ。それで住宅があなたの手に入るのですよ。」と営業してきます。

実際、あなたの手の中ではなく、金融機関の手の中に住宅が入っているのです

👉 営業マンは、あなたの焦りや無知につけ込んでくる

これを理解するだけで防御しやすくなります。

⚠️ 3. 注文住宅でよくあるトラブルと危険サイン

【危険サイン①】仕様が曖昧なまま先に契約してしまう

営業マン
営業マン

細かい部分は、契約後に決めましょう

営業マン
営業マン

とりあえず先にハンコを

これは、よくあるトラブルです。

後でそれはオプションですので追加になります」 と気づけば予算より数百万円見積りがアップ

人間の心理で数千万円の住宅金額のうちの数百万円は小さく見えてしまいます

ですから見積もりがアップしても同意してしまう人が多いのです、気をつけてください。

対策:契約前に仕様書・図面・金額を確定させる

【危険サイン②】見積書が「一式」ばかり

  • 外構工事一式
  • 電気工事一式
  • 基礎工事一式

具体的な内訳なし

無知の素人と思って比較できないようにしているのです

✓対策:最低でも3社から詳細の見積りを取ろう

【危険サイン③】申込金・手付金の返金条件が不透明

  • 「返金できますよ」→実はできない契約を結んでいた
  • 「みなさんから頂いてますので」攻撃
  • 違約金10%以上など法外な条件を飲ませる

✓対策:口頭説明だけではなく、書面に返金条件を明記させる

【危険サイン④】工期・支払いが不自然に早い

  • 着工前に大きな支払いを求めてくる
  • 工事進行が遅いのに中間代金の支払いを早くするように言ってくる

✓対策:工事の進捗と支払いスケジュールが連動しているか確認

🚫 4. 危ない住宅提案パターン7選

❌ ① 不安あおり型

営業マン
営業マン

このままだと雨漏りしますので建て替えをしたほうがいいですよ

営業マン
営業マン

耐震的に危険なので建て替えした方がいいですよ

なんの根拠もなし。

なんのデータもなし。

不安をあおり契約に誘導する典型的な手法

❌ ② 今日だけ値引きします型

営業マン
営業マン

今日決めてくれたら◯◯万円引きます

この文句は、冷静に判断させないのが目的です。

良い提案だったら、翌日も同じ値段でやってくださいよ

❌ ③ 他社を悪者にする型(ダメ営業マンの典型)

営業マン
営業マン

あの会社の住宅構造は危険ですからね

営業マン
営業マン

あの住宅は住宅業界の間では不評なんですよ

他社を悪く言うのは自社の弱さの裏返し

ダメ営業マンのセリフです

❌ ④ ローンおまかせ型

営業マン
営業マン

月◯万円返済だったら大丈夫ですよ
ローンは、わたしに任せてください

あなたの返済計画をヒアリングしない提案=危険なので近づかない

借りられる額 ≠ 返せる額ではありません

私は、20代前半で年収300万円程度手取りではない)にも関わらず○千万円のローンを組まされた人を何人も見てきました。

彼らは毎月十数万円の住宅ローンを35年、40年と返していくことになるのです・・。せつない。

金融機関は、回収できるお金を貸すだけで、あなたのこれからの人生計画に興味はありません

❌ ⑤ 書面に残さない型

営業マン
営業マン

口頭で受付できますので大丈夫です
この件はあとで書いておきますから

絶対にNGです。

契約は口約束でも成立します。だけど書面に必ずすること

❌ ⑥ オプション積み上げ型

「せっかく家を建てるならここもグレードアップしましょう」

営業マン
営業マン

せっかく家を建てるならここもグレードアップしましょう

聞こえは良いが、最終的に何百万円も膨れ上がる建築費

❌ ⑦ 住宅購入後もむしりとる型

メーカー保証」「5年点検サービス」「無料診断」を名目に高額な住宅の補修・塗装・修繕を求めてくる。

🛡 5. 家づくりを守る「事前の防御4ステップ」

ステップ①:予算の上限を決める

  • 年収基準ではなく生涯の収支で考えよう
  • 借りられる金額ではなく返済できる金額額を基準にしよう

ステップ②:打ち合わせ内容を全部記録

  • ホワイトボードを撮影しておく
  • メモは保存
  • 図面の変更はすぐに反映してもらう

言った言わないをなくすには証拠を残す

ステップ③:その場で契約しない

  • 必ず一晩寝かせること
  • 契約書は、持ち帰って内容を熟読する
  • 第3者(FP・建築士など)にチェックしてもら

ステップ④:契約書・見積書を第三者に確認してもらう

  • 契約書の内容は危険な条項が多いので注意
  • 中立な専門家にチェックしてもらう

❓ 7. よくあるQ&A

Q1. 「今日決めてくれたら土地をおさえます」と言われた

危険サインです。

即決しないように。

Q2. 営業担当が良い人で断りにくい

人柄と契約内容は別物ですよ。

丁寧にお礼しておうちに持ち帰りましょう

Q3. もう契約してしまった。どうすれば?

解約が可能ですが、契約した場所などにより違約金が掛かることも

困ったら書類をそろえて、消費者ホットライン(188)へ相談

消費者ホットライン | 消費者庁

🔚 8. まとめ:家づくりの主役は、営業マンではなくあなたの家族

営業マンの言葉は、魅力的に聞こえます

また、住宅展示場であの素晴らしいモデルルームを見ると心が踊り出しますよね

しかし、その家に住んでローンを支払うのは営業マンではなく、あなたとあなたの家族です

だからこそ

  • あおられても焦らない
  • 一晩寝かせて考える
  • 話したことは書面に必ず残す
  • 他社と比較・専門家へ相談する

この4つを守るだけで家づくりの失敗リスクは減ります。

大切なことは、守る仕組みを最初に作っておくことです。

公正なFPとして読者が安心して家づくりに進める一助になれば幸いです。

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