個人事業主・フリーランスがトラブルを起こす原因の1つが契約に関する知識や意識が乏しいことです。
ほとんどが知っていれば避けられた落とし穴なのです。
- 契約書を交わしていない
- 仕事の範囲があいまい
- 支払日や修正する回数が決まっていない
- 電子契約を誤解している
こうしたちょっとした油断で未払い・無限に修正・一方的な解約につながることが。
この記事では、個人事業主がやりがちな契約の落とし穴10選と今日からできる対策をわかりやすく解説します。
- ① 口頭・チャットだけで仕事を受けてしまう
- ② 相手の契約書を確認せずにサインする
- ④ 無限修正地獄(修正条件を決めていない)
- ⑤ 納期・遅延のルールがない
- ⑥ 著作権・成果物の利用範囲を決めていない
- ⑦ 契約不適合責任を理解していない(旧 瑕疵担保責任)
- ⑧ 解約・更新ルールがなく、いきなり契約を切られる
- ⑨ 偽装請負の危険に気づいていない
- ⑩ 電子契約を誤解している
- 🔵 ○✖️クイズ(理解度チェック)
- 🔵 よくある質問Q&A
- Q1. 小さな仕事でも契約書は必要?
- Q2. 不利な条項はどう交渉すればいい?
- Q3. 契約書の勉強はどこから?
- Q4. フリーランス新法は関係ある?
- 🟣 まとめ:契約は“攻め”ではなく“自分を守る盾”
- ✨関連リンク
① 口頭・チャットだけで仕事を受けてしまう
🔥 よくある失敗
- DMやLINEのだけ了解だけで作業を開始してしまう
- 「あとで契約書送ります」と言われたまま確認もせずに放置している
- 納品後に「そんな依頼はしていない」と言われる
⭐ 対策
- 最低でも 業務内容・納期・報酬・支払日 を1通のメールに整理して相手に送付する
- 当然ですが契約書 or 発注書+見積書を作成する
- 重要な合意はチャットではなく、メールで最終確認の証拠を残す
🟩 得られること
- 後から言われたや言っていない問題が激減する
- 書類を作ることでキャッシュフロー(お金の流れ)が読みやすくなる
- 精神的ストレスがなくなる
② 相手の契約書を確認せずにサインする
🔥 よくある失敗
- 「大手企業だから大丈夫だな」と根拠のない思い込み
- 専門用語が多く、調べたり読むのを放棄してしまう
- 気づいたら自分だけ責任が重い不利な契約になっていた
⭐ 対策
- 報酬・支払日
- 著作権
- 責任・損害賠償
- 契約期間・解約ルール
🟩 得られること
- 不利な条項にいち早く気づける
- 冷静に相手と交渉できる
- トラブルを予防する効果が高い
③ 報酬・支払サイト(支払期間)・検収条件があいまい

🔥 ありがち
- 「成果が出たら歩合」など曖昧な表現の契約内容
- 検収がいつまでも終わらずに請求できない
- 減額や未払いトラブルにつながる
⭐ 対策
- 報酬金額(税抜・税込)
- 支払サイト(例:月末締め翌月末払い)
- 検収期限(例:納品後3営業日以内に承認)
- 遅延損害金の取り決め
🟩 得られること
- 入金遅延のリスクが激減する
- キャッシュフローが安定
- 不適切な取引先と距離が取れるようになる
④ 無限修正地獄(修正条件を決めていない)
🔥 よくある地獄
- 「もっとこうして」を何回も要求してくる
- 「やっぱり全体変更で」1からやり直しを何回もさせる
- 結果:低単価で永遠に修正…
⭐ 対策
- 軽微な修正◯回まで無料、それ以降は有料1回○円
- コンセプト変更・仕様変更=追加費用をいただきます
- 制作の範囲(どこまで対応するのか)を明記
🟩 得られること
- 安価な時給崩壊を防げる
- トラブルになる前に線引きできる
- お互いの期待値がそろうので仕事がしやすい
⑤ 納期・遅延のルールがない
🔥 ありがちな失敗
- 「月内で」など曖昧な表現
- 相手のフィードバックが遅くてもこちらがなぜか責められる
- 納期遅延の責任を押し付けられトラブルに
⭐ 対策
- 納期は「◯年◯月◯日まで」と明記
- どの素材を使用するか・フィードバック遅延時のルールを決める
- 大型案件については中間納品日を設定
🟩 得られること
- 自分の予定が組みやすくなる
- 不当な遅延責任を回避できる
- プロとしての信頼度がUPする
⑥ 著作権・成果物の利用範囲を決めていない

🔥 よくある誤解
- お金払ったのだから著作権はこちらがもらいます
- 「ポートフォリオ(あなたの作品集)にするのはNGだよ」と後から言われる
- 素材の使い回しでトラブルに
⭐ 対策
- 著作権の帰属(誰のものか)
- 利用範囲(媒体・期間・地域など)
- 制作者のポートフォリオ利用の可否
- 使用素材のライセンス確認
🟩 得られること
- 著作権トラブルの防止に
- 自分の実績を堂々と公開できる
- 他案件への転用ルールが明確に
⑦ 契約不適合責任を理解していない(旧 瑕疵担保責任)
🔥 ポイント
契約不適合責任=「契約どおりの成果物になっていない場合の責任」
(2020年4月民法改正で強化されました)
⭐ 対策
- 成果物の品質を具体的に明記する
- 契約不適合の通知期限(例:◯日以内)
- 無制限保証の契約は避ける
🟩 得られること
- 過剰な責任追及を避けられる
- 契約で「品質ライン」を設定できる
- 紛争になったときの防御力が上がる
⑧ 解約・更新ルールがなく、いきなり契約を切られる
🔥 よくある悲劇
- 月額案件がいきなり終了
- 理由のない不更新
- 「今月で終わりです」だけの一方的な解除通知
2024年11月から フリーランス新法 が施行。
6か月以上の継続契約なら「解約の30日前通知」が必要。
⭐ 対策
- 契約期間・自動更新の有無
- 解約の申出期限(◯日前)
- 不当な即時解約の定めに注意
🟩 得られること
- 生活の安定につながる
- 予告期間があれば計画できる
- 案件を選ぶ目が養われる
⑨ 偽装請負の危険に気づいていない

🔥 要注意サイン
- 時間・場所を拘束される
- 上司のように細かい指示される
- ほぼ社員と同じ働き方
これは 偽装請負(労働法違反の可能性) の典型。
⭐ 対策
- 業務遂行の裁量があるか確認
- 困ったら労働局・相談窓口へ(⬇️にリンクあり)
- 実態が雇用契約のようなら慎重に

フリーランス・トラブル110番【厚生労働省委託事業・第二東京弁護士会運営】
第二東京弁護士会がフリーランスに関する関係省庁(内閣官房・公正取引委員会・厚生労働省・中小企業庁)と連携して運営。契約・お仕事上のトラブルにお悩みの方へ、相談から解決まで、弁護士がワンストップでサポートします!
🟩 得られること
- 法的リスクを回避
- 不適切な働き方を避けられる
- 心身の消耗を防げる
⑩ 電子契約を誤解している
🔥 よくある誤解
- 「紙とハンコじゃないと無効?」
→ 電子署名法で法的効力あり - 「ボタン押すだけでは危険では?」
→ 内容読まずに押すほうが危険
⭐ 対策
- 署名方式・本人確認方法の確認をおこなう
- 中身の条文は紙契約と同じく確認する
- データの保管方法もチェック
🟩 得られること
- 印紙代がかからない(電子契約のメリット)
- 契約が早く始められる
- 紙契約書でないので管理が圧倒的にラク
🔵 ○✖️クイズ(理解度チェック)
【○✖️クイズ】契約の落とし穴チェック
Q1. DMやチャットだけで条件を決めても、後からトラブルにならない。
Q2. 修正回数を書かないと無限修正になる可能性がある。
Q3. 電子契約は紙と違い、法的効力は弱い。
🔵 よくある質問Q&A

Q1. 小さな仕事でも契約書は必要?
→ 最低限メールで条件を一本化すればOKだけど、トラブル防止のため契約書は締結しましょう。
金額よりも条件の明確化を最重要に。
Q2. 不利な条項はどう交渉すればいい?
→ 感情で言うのではなく、「実務上リスクが高いので」など理由を添えて交渉すれば通りやすい。
Q3. 契約書の勉強はどこから?
→ まず業務委託契約書のひな形を読んでみる。そして、条文を自分の事例に落とし込み双方の利益を考える。
わからない条文は1つずつ調べる。
Q4. フリーランス新法は関係ある?
→ 業務委託で働く個人事業主は全員関係があります。
継続案件ほどルールを意識すべき。
🟣 まとめ:契約は“攻め”ではなく“自分を守る盾”
契約はお互いを縛るためのものだけではなく、気持ちよく仕事できる環境を整えるためのルールブックです。
- 条件を明確にする
- 修正と範囲の内容を取り決める
- 著作権・支払日・解約条件を契約書にまとめる
- 電子契約も正しく理解して利用する
これだけで、ほとんどのトラブルは事前に回避できます。そのための契約書であるのですから。
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