「コンビニ人間」と「嫌われる勇気」に学ぶ、“ムラ社会”を生き抜く術

心を豊かに 精神の部屋

他人の目が気になって、言いたいことが言えない。
頑張っても、誰かに認めてもらえないと「自分には価値がない」気がしてしまう。

そんな“生きづらさ”を感じていた私が出会ったのが、
村田沙耶香さんの小説『コンビニ人間』と、アドラー心理学の名著『嫌われる勇気』。

どちらも全く違うジャンルなのに、共通して問いかけてくる。
「あなたは誰の人生を生きていますか?」と。

この社会で「普通」って何なのか?
「空気を読む」ってそんなに大事なのか?
今回はこの2冊と、自分の実体験を通して見えてきた、
現代のムラ社会”を生き抜くヒントを語ってみたいと思います。

「コンビニ人間」とアドラーについては私の大好きな「ガバラボ」チャンネルをご覧ください。オヤジギャグあり、哲学を楽しめるサイトです。ウプ主様、いつもありがとうございます。

現代社会は縄文時代のまま?ムラ社会の正体

昔の人は火を囲んで、生きるために食料を分けあってきた。今の僕らは、LINEのグループで空気を共有し、縄文時代と同じように「察して」「嫌われないように」動いています。これが「ムラ社会」です。

つまり、現代は、形を変えた“縄文時代”かも。

『コンビニ人間』の主人公・古倉さんは、
「普通」であろうとする世間の期待に違和感を覚えつつ、
自分なりの“生きやすい居場所”としてコンビニを選びます。

彼女の生き方は、世間から見れば「異物」かもしれない。(18年間同じコンビニでバイトして未だ未婚、同年代の女性はほとんど結婚してこどもがいる。家族や友人でさえも「異物」扱いしている。)
でもそのコンビニの中(ムラ社会)では、異物とされることなく完璧に機能している。

同じように、僕らも「ムラの社会の外」では異質に見えるかもしれないけど、
本当に大切なのは、“自分が自分らしくいられる場所”を知ることじゃないかって思います。

アドラーが教えてくれた「他人の課題は他人のもの」

職場でうまく馴染めない。
気を遣っても、がんばっても、なぜか「異質」とされてしまう・・・。

私も、かつてそんな経験をした。「空気を読めない」「場に合ってない」って、暗黙のムードで押し出されるように。自分でも気づかないうちに、「この人は違う」と判断されてたんだと思う。

あの頃は、
どうしたらみんなに好かれるだろう?
嫌われないためには何を我慢すればいいんだろう?そんなことばかり考えてた。

でも、アドラー心理学に出会って、ある言葉が心に刺さりました。

それは誰の課題か?

他人が私をどう思うか。それは「私の課題」ではなく、「相手の課題」なんだ――。

そう気づいたとき、「全部自分の責任」だと思い込んでいた心が、少しだけ軽くなった。

無理して合わせようとしなくてもいいし、好かれようと演じなくてもいい。
だって、それは”他人の操作できない領域”だから。

今では、「合わなかった職場から出たこと」も、「自分にとっての再スタート」だったんだと思える。アドラーがくれたのは、”他人の目に振り回されずに生きる勇気”だった。

娘に伝えたい、「普通」じゃなくても生きていけるということ

今、私は思春期の娘たちと向き合いながら、ふと昔の自分を重ねてしまうことがある。

「周りに合わせなきゃ」
「変に思われたらどうしよう」
「自分の気持ちより、空気が大事」

そんな思いに押しつぶされそうになってた頃。

だからこそ、私は彼女たちに伝えたい。

「普通」じゃなくてもいい。「みんなと同じ」でなくても、ちゃんと生きていける。
自分の気持ちを大事にしていいんだよ。

世の中には、“正解っぽい生き方”がたくさんある。でも、そのどれにも自分を無理に合わせる必要はない。自分の人生の答えは、自分の中にしかない

私は完璧な父親じゃない。それどころか、うまくいかなかった過去ばっかり。でも、そんな自分でも今こうして「生きる」ってなんだろう?と考えて、前に進んでいるんだ。

その背中を、娘たちに見せていけたら。言葉よりも、私の“生きる姿”で伝えていけたらと思っています。

あなたは、誰の期待を生きていますか?

「普通」でいなきゃいけない。誰かに好かれないと、生きていけない。
そんな思い込みが、いつの間にか自分を縛っていた。

でも――
他人の期待を背負い続ける人生に、終わりを告げてもいいんじゃないか。
自分の気持ちに正直に生きる勇気を、少しずつ持ってもいいんじゃないか

誰かのためじゃなく、
“自分の人生”を生きる。それは決してワガママなんかじゃない。

私は今も、「これでいいのか?」と悩むことがある。でも、“誰かの顔色”じゃなく、“自分の心”に耳をすますようにしています。

だから、この記事を読んでくれたあなたにも、問いかけてみたいです。

あなたは、誰の期待の中で生きていますか?

いつも、自分の心の声に耳を傾けてみませんか?

👣次のアクションを起こそう!

  • 『コンビニ人間』を読んでみる
  • 『嫌われる勇気』を手に取ってみる
  • 1ページだけでも「本音」をノートに書き出してみるとスッキリ。特に朝一番脳が活性化する時間がベストです。書くことは、あなたが今心に思っていること。心の動きをそのまま書いてみよう。

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