一日の終わりに子どもといっしょに静かにページをめくる時間。
「このお話どう思う?」
何気ない会話の中にこそ、心を育てていく哲学の種が隠されています。
この記事では、親子で語り合いながら「生きる・考える・やさしさ」を学べる哲学絵本を5冊紹介します。
夜寝る前に、親子で読むのにぴったりな静かで温かい時間をどうぞ。
🟨 1.『たいせつなこと』(マーガレット・ワイズ・ブラウン)
あなたにとってたいせつなのは、あなたがあなたであること。
シンプルな言葉の中に存在の意味をそっと教えてくれる名作(1949年初版)。
大人が読んでもハッとさせられます。
自己肯定感が揺らぎやすい子どもにありのままでいいと伝える一冊。
🟩 2.『わすれられないおくりもの』(スーザン・バーレイ)
この世界からいなくなっても、みんなの心の中に残るものがある。
死と悲しみをのりこえることをテーマにした絵本。
死を通して、生きる意味を考える哲学的な物語です。
優しいタッチの絵と静かな語り口で親子の心をそっと包んでくれます。
🟦 3.『ぼくを探しに』(シェル・シルヴァスタイン)
足りないものを探す旅が人生そのものである。
大人にも人気の哲学絵本。
「ぼく」が足りないピースを探す旅は、自己成長の象徴。
読み終えると完璧でなくてもいいと自然に思える不思議な力があります。
🟨 4.『おおきな木』(シェル・シルヴァスタイン)
与えることの本当の意味を静かに教えてくれる。
愛とは見返りを求めないもの。
木と少年の関係は、親子の愛・無償の思いやりそのもの。
読んだあと、子どもが「ぼくも木みたいに優しくなりたい」と言ってくれるかもしれません
🟩 5.『100万回生きたねこ』(佐野洋子)
愛を知る前の“生”は、ほんとうの“生”ではない。
何度も生まれ変わった猫が最後にたどりつく真実。
深いテーマながらも言葉が優しくて、子どもも感じ取れる。
生きる・愛する・別れる――この3つを自然に教えてくれる一冊。
🟧 まとめ|「正解を教える」のではなく「一緒に考えてみる」
哲学絵本は、答えではなく問いをあたえてくれます。
たとえば
- 「あなたにとって大切なものは何?」
 - 「なぜ木はあたえ続けたんだろう?」
 - 「生きるとはどういうこと?」
 
寝る前に5分間、そんな小さな対話を続けるだけでも
子どもの心に考える力と感じる力が芽生えます。
💬 Q&A:よくある質問
Q:何歳くらいから読めますか?
A:5歳前後から小学生までが最適。文字が多いものは、親が読み聞かせるのがおすすめ。
Q:どんな時間帯がいい?
A:夜寝る前の10分間ほどが理想。照明を落として、静かな声で読むと心に残ります。
✨関連リンク




コメント