🌱「見えないお金って?──キャッシュレス時代の賢い使い方」FPラスコルの親子マネー塾|第4話

お金・手続き・相続

スマホで“ピッ”するだけーお金が見えないから使いすぎやトラブルが起こりやすいようです。

日本では、小学生高学年から高校生までのスマホの使用率が高く、オンライン課金トラブルの相談が増加しています。

こどものトラブルをなくすためには、親子で「残高を見る」「上限を決める」「記録する」の3つを短時間で習慣化するのが予防策です。

💬 親子の会話

スマホ決済できた!便利だね!

ラスコル
ラスコル

いいね。じゃあ“今の残高”は?

子

えっと…見てないや。

ラスコル
ラスコル

・・・。それが“見えないお金”の落とし穴だよ。買う前に残高月の上限今日のメモ。この3つを守れば賢く使えるよ。

カードやコード払いは、お金を払う痛み(pain of paying)が弱まりやすくて、衝動買いを誘発しやすいと研究が示しています。だから“見える化”をすることが有効です。👉INFORMS Pubsonline+2ResearchGate

⏱ 今日の3分ミッション|「3Sルール」を作る

S1:See(見る … 支払い前に残高を見る
S2:Set(決める月の上限と1回の上限を決める(例:月2,000円/1回500円)
S3:Save(記録 … 支払ったらその場で1行メモ(例:「おやつ 180円」)

これだけで“見えないお金”が見える化されます。未成年の無断課金は「金額・支払いの気づき遅れ」も原因になりがち。3Sは早期発見&未然防止に効く。👉国民生活センター

⚙️ 実践ガイド(親向け)|安全設計の優先順位

  1. プリペイド/デビット優先:チャージ枠=上限。後払い型より予算コントロールが簡単に。
  2. ファミリー設定・年齢別制限:アカウントを共有のまま使わせず、子ども専用アカウント+保護者承認に。
  3. メール通知&明細チェック:決済メールは、親に通知が届く設定に。日・週どちらかで定期的に確認
  4. ブランド(Visa,Master Cardなど)付きプリペイドの注意:発行~チャージ方法が多様なので仕組みを理解することが必須。後払いチャージ等は使わせない。👉内閣官房

📚 ちょい学び|なぜ“キャッシュレスは使いすぎやすい”の?

  • 支払いと消費の分離(デカップリング)で「払う痛み」が弱く感じる
  • ワンタップで購入でき、即時性が意思決定を早める
    → だからこそ、「見る・決める・記録」の前工程を強化するのが最適解です。

🧩 さらに深める親子ワーク(5分)

A. “上限ゲーム”

  • 今月の上限:2,000円/予備枠:500円
  • 週末に「残りいくら残ってる?」を子どもから報告。守れたら未来貯金箱に100円ボーナス(第3話参照⬇️)。
貯めるってワクワク!未来の自分にプレゼントする“貯金の魔法”🌱FPラスコルの親子マネー塾|第3話
子どもに“貯金の楽しさ”を教えるには? FPラスコルの親子マネー塾第3話では、「未来の自分へのプレゼント貯金箱」づくりと“複利の魔法”を通して楽しくお金を貯める習慣を身につける方法を紹介。

B. “欲しい?必要?”復習(第2話参照⬇️)

  • キャッシュレスでも48時間ルール。アプリ内「欲しいリスト」に入れて2日後に再検討
🌱「ほしい?必要?」──“待つ力”が育てるお金のセンス|FPラスコルの親子マネー塾第2話
子どもの衝動買いを防ぐ“48時間ルール”とは? FPトッシーの「親子マネー塾」第2話は、“欲しい・必要”を考える親子3分会話で待つ力を育てる実践法を紹介。

C. “トラブルの赤信号”チェック

  • 「無料」「当選」「今だけ」「内緒」「年齢問わず」→全部スクリーンショット→親へ送る。国民生活センターも無断課金の危険場面を繰り返し注意喚起してます。👉国民生活センター

🧠 親のつぶやきヒント(行動が変わる魔法の言い換え)

  • 「使いすぎ!」→「残りいくらで来週まで楽しむ?
  • 「ダメ」→「予備枠を使う? 48時間待つ? どっちでいくの?
  • 「明細見た?」→「今日は“Seeの日”だね。1分で一緒にチェックしよ!

🪤 ここでつまずく(ありがち失敗)→対処

  • 失敗1:記録が続かない
     → 家族の冷蔵庫に1行メモ紙を貼る/スマホに音声メモでOK。
  • 失敗2:上限を超えた
     → 責めずに翌週の予算から差し引くルールで“帳尻合わせ”を体験しよう。
  • 失敗3:親のカードが紐づいたまま
     → 親アカウントは必ずログオフする。明細メールの二重通知を設定。自治体・消費生活センターも同様の注意を促している。👉愛媛県公式サイト

Q&A(よくある疑問)

Q1:おこづかいは月いくらが妥当?
A:学年・家庭で異なる。まずは1週間で使い切らない額から。月上限+予備枠の2段設計が回りやすい。

Q2:プリペイドとデビット、どっち?
A:いずれも残高=上限で管理しやすい。まずはプリペイド(現金チャージ)→慣れたらデビットへ。後払い(クレジット)は、高校生以降に仕組みを理解してから段階的に。

Q3:学校の消費者教育と家庭、どっちが大事?
A:両方。学習指導要領でも中学で「金銭管理」やキャッシュレスの扱いが明記。家庭での習慣化が加わると最強。👉山梨県ホームページ

🎁 まとめ(今日から変わる3カ条)

  1. See:支払う前に残高を見る
  2. Set月上限+1回上限+予備枠決める
  3. Save1行メモでサッと記録

キャッシュレスは“怖い”ではなく、上手に付き合いましょう。
「見えないお金」を見える化すれば、親子の家計はぐっと強くなります。

🔗 次回予告

第5話「お金は幸せの道具?──使い方で人生が変わる」
価値マップを作って“心が喜ぶお金の使い方”をデザインしよう!

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