離婚は、もはや愛情というものがなくなり、次の人生に向けたパートナーとの家計の再分配の場となるケースがほとんどです。
私は、離婚を経験して財産分与・養育費の取り決め・住宅ローン見直し・公正証書作成の重要性を痛感しました。(⬇️に離婚後の私の資産がどうなったかの記事がリンクされていますのでご覧ください。)
この記事では、離婚時に必要な準備と離婚後の再建方法を、実体験+FP視点で解説します。

💰離婚時に直面する家計のポイント

財産分与
- 婚姻中の財産は原則2分の1ずつ
- 現行は請求期限2年、2026年5月以降は5年へ延長予定

パートナーに家計管理を全てまかしていた私は、預貯金はゼロで分けるものがありませんでした。
⚠️家計管理は夫婦で共有して行いましょう。
どこにお金があるか分からないと私のようになりますよ(笑)
パートナーしかわからない口座にお金を移されて詰みますよ。
養育費
- 家庭裁判所の「養育費算定表」を基準にパートナーと決める
- 金額・支払日・方法を協議書に必ず明記しましょう。公正証書で作成するのがベスト

私は、公証役場に行って公正証書を作成しました。
悲しいことですが、養育費の約束をしても払わない元パートナーは多いようです。そのようなリスクを軽減するためにも裁判上の請求が可能になる公正証書で養育費支払いの義務を定めておきましょう。
ちなみに私は、元パートナーから毎月養育費貰ってます。養育費についてはしっかりと話し合いを。
住宅ローン
- 離婚後は、財産分与による売却・住み続けるかの選択肢があります
- 金融機関の同意が必要な場合も、ペアローンを組んだ場合も連帯保証解除は難しいのです

私単独の住宅ローンでしたが、25年のローンが残りました。
家の財産分与について、元パートナーは権利を放棄したので売却を考える必要はありませんでした
現在、ペアローン(夫婦で連帯保証する)を組んでいる人が多いみたいです。この場合は、離婚時に大変苦労します。でも難しいですよね、ローン組む時には離婚なんて考えていないですもの・・・。
公正証書
- 離婚協議書を公正証書化し、強制執行認諾文言を付ければ未払い時に差押え可能に
- 離婚の効力自体は「離婚届の受理」で発生します

パートナーと財産分与や慰謝料、子供の面会等について話し合い、原案を持って公証役場へ行きましょう。必ず電話で予約を入れて行ってください。
公証人は、元裁判官等のプロですので具体的な内容等相談に乗ってくれます。
1回目は、原案を持って公証役場へ。内容等を公証人と打ち合わせ(どちらか1人で行けばオッケー)。
メールで公正証書の雛形が送られてくるので内容確認。
2回目の訪問は、夫婦一緒に行って公正証書の内容を確認して、双方納得すれば実印を押印して完成です。順調に行けば、2回公証役場へ行くと完了です。
✅後日、公正証書作成方法の記事をアップ予定です!!
▶️離婚後のリスタート術
実践したこと
- サブスク・保険・ローンを徹底見直し
- 「必要か?」を基準に支出削減
- 教育費・老後資金を再設計
- FP(ファイナンシャルプランナー)資格を取得しました、副業で収入源を増やすことを考える

👉 離婚するときのリスタートToDoリスト
フェーズ | やること | 目安期限 | 備考 | 完了 |
---|---|---|---|---|
準備 | 資産・負債・収入・支出の現状把握(通帳/クレカ明細/ローン残高) | できるだけ早く | 証拠保全。スクショ/PDF保存。 | |
準備 | 当座資金(3ヶ月分)を確保し安全口座に避難 | 今すぐ | 共同名義の凍結・引き出し制限に注意 | |
協議 | 離婚条件の洗い出し(親権/面会/養育費/財産分与/年金分割/慰謝料/住宅) | 1〜2週間 | 優先順位をつけ現実的に | |
協議 | 養育費の目安を算定表で確認、支払方法を明文化 | 協議前 | 裁判所公開の算定表を参照 | |
協議 | 財産分与の対象と割合(共有/特有、評価時点)を整理 | 協議中 | 残高証明等の証拠集め | |
法的措置 | 離婚協議書を公正証書化(強制執行認諾を付す) | 合意後すぐ | 未払い時に差押え可 | |
住宅ローン | 売却/住み続け/任意売却、連帯保証の解消検討 | 早期 | 金融機関へ事前相談 | |
公的給付 | 児童手当/児童扶養手当/医療助成/ひとり親控除の申請 | 離婚前後1ヶ月 | 自治体ページで要件確認 | |
ライフライン | 電気・ガス・水道・通信の名義変更と料金見直し | 1週間 | 解約・違約金に注意 | |
保険 | 生命/医療/自動車/火災の見直し(受取人・補償・保険料) | 1週間 | 過不足を是正 | |
金融整理 | クレカ解約・枚数削減/引落先切替/サブスク解約 | 2週間 | 漏れを塞ぐ | |
家計運営 | 家計簿アプリ導入・固定費の徹底削減 | 1ヶ月 | 効果の大きい順に | |
再出発 | 収入の柱を増やす(転職/副業/資格) | 1〜3ヶ月 | 学習計画を設定 | |
長期計画 | 教育費/老後資金の積立(NISA/iDeCo等) | 3ヶ月 | 自動積立で仕組み化 | |
メンタル | 睡眠/運動/相談のルーティン化 | 常時 | 崩れたら全部止まる |
✒️まとめ(離婚編)

- 財産分与は「期限」があるので要注意
- 養育費は算定表を確認+公正証書を作成して確実にもらえるように
- 離婚後は「支出の見直し+収入増」で家計の再建可能です
👉 前編はこちら → 結婚編:結婚前に必ずやるべきお金の話
⚠️離婚を考えている、離婚後の家計管理に悩んでいるといった人。お問合せフォームであなたのお声をうかがえたらと思います。
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