ついに「日商PC検定2級(データ活用)」に合格しました!
私は、文書作成よりも時間配分しやすく感じたものの、気を抜いて時間が足りなくなり第3問が未解答という罠にはまりましたが・・・
この記事では、当日の実技科目で出題された類似問題のパターン、それにどう立ち向かったかをリアルにレポートします。これから受験する人に向けて、実技科目の構成・関数対策・注意点をまとめたので、ぜひ参考にしてください!
この記事を読むことによって、日商PC検定2級データ活用試験合格に役立てればと思います。
問題文が長いため、読むのが面倒な方は、問題文を飛ばしてお読みください。
🧠実技科目で求められる力
⚠️実技科目はランダムで出題されるため、今回の類似問題が出るとは限りませんのでご了承ください。あくまでも参考程度に
本試験に出た問題の類似問題(関数使用はほぼ一緒でした)
あなたは、ある家電メーカーのネット販売部門に勤務しており、販売管理を担当しています。2ヶ月前に発売した炊飯器の新製品IH800シリーズについて、上司から、販売状況および商品評価アンケートの調査結果を報告するように指示されました。
あなたが行う今日の仕事は、次の3点です。
(1) 2010年10月以降に発売された3シリーズの商品のうち、2011年10月と11月の販売状況を作成する。
(2) 新商品IH800シリーズに関連する商品評価アンケートを集計し、商品の強み弱みを分析する。
(3) 1および2で集計・分析した結果をまとめる。
以下、各問の指示に従い、資料を作成しなさい。
なお、資料作成にあたっては、商品データ、[販売・アンケート集計表]の2つのExcelファイルと、CSVファイルsihan_10-11を使用しなさい。
また、特に指定のない限り、数値には以下の書式設定を行ってください。
・数値には表示桁数や単位を指定し、桁区切り(,)を設定すること。
・金額・個数・人数・数式を示す数値は、整数として表示すること。
・割合を示す数値は、小数点第1位まで表示とする。
(注1)
[商品データ]ファイルには、以下のデータが含まれています。
1)「商品一覧」シート
・2010年10月以降に発売した炊飯器の商品の一覧です。
・商品型番の先頭の5文字が商品シリーズを意味します。
2)「アンケート回答データ」シート
・新商品IH800シリーズに関する商品評価アンケートの調査結果です。
3)「アンケート内容」シート
・商品評価アンケートの内容です。
(注2)
[suihan_10-11]ファイルには、以下のデータが含まれています。
・2011年10月〜11月の炊飯器の販売データです。
【問1】
2010年10月以降に発売された3シリーズの商品について、販売状況をまとめることになった。[商品データ]ファイルと[suihan_10-11]ファイルをもとに、シリーズごとの販売数量・売上金額・売上高合計・売上高割合を表やグラフでまとめる。その際、以下の指示に従うこと。
(指示)
・[販売・アンケート集計表]ファイルの「シリーズ別販売状況」シートを利用すること。
・作成後、ファイルを上書き保存すること。
【問2】
新商品IH800シリーズについて調査した商品評価アンケートを集計して、新商品の強み・弱みを分析することになった。[商品データ]ファイルをもとに、性別および年代ごとの回答状況や項目ごとの評価をもとに、全体の評価平均とともにレーダーチャートを作成しなさい。その際、以下の指示に従うこと。
(表の指示)
・[販売・アンケート集計表]ファイルの「アンケート集計結果」シートを利用すること。
・「年代」は、2011年12月1日時点の年齢にもとづき、年代ごと(「購入したい」と回答した人の割合)を表示すること。
(グラフの指示)
・グラフのタイトルは「IH800シリーズの評価」とすること。
・縦軸の目盛線は、最大値を「100」、最小値を「0」、目盛間隔を「20」とすること。
・凡例は表示しないこと。
・グラフは、表の下側に配置すること。
・作成後、ファイルを上書き保存すること。
問3】
これまでの集計・分析結果をもとに、次の文章の空欄を適当な語句や数値で埋め、文章を完成させなさい。
シリーズ別販売状況(2011年10月〜11月)によると、この2ヶ月の売上は ①【 】シリーズが一番多かったことが分かった。しかし、新商品のIH800シリーズは、売上高前月比が ②【 】%となっており、今後、売上が増加していくと予想される。IH600シリーズは、11月の売上が10月の売上を ③【 】ことから、取扱時期をいままでとするか、今後検討していきたい。
商品評価アンケートにおいて、最も評価が高かったのは ④【 】点、続いて ⑥【 】点、最も評価が低かったのは ⑧【 】点となっている。
また、「購入したい」と回答している割合が多いのは、⑩【 】であることから、この層に対するアプローチを検討していきたい。
③、④、⑥、⑧、⑩については、一覧より選択すること。
【選択肢】
番号 | 選択肢 |
---|---|
① | IH600 IH700 IH800 |
② | 上回っている 変化がない 下回っている |
③ | 上回っている 変化がない 下回っている |
④ | 価格 機能 デザイン 大きさ 重さ |
⑥ | 価格 機能 デザイン 大きさ 重さ |
⑧ | 価格 機能 デザイン 大きさ 重さ |
⑩ | 20代男性 30代男性 20代女性 30代女性 40代女性 |
■ 問題1:販売データの集計
- 対象:3シリーズ(IH600/IH700/IH800)の販売数・売上金額など
- 使用関数・操作:VLOOKUP、四則演算、構成比(%表示)
- ポイント:CSVファイルの取り込み、ピボットテーブルの作成
- ⚠️CSVファイルは、データタグのデータ取得から読み取りしてください。試験開始時にダブルクリックで開いてはいけません。開いたら試験終わります。
■ 問題2:アンケート集計とレーダーチャート作成
- 評価項目:価格・機能・デザイン・大きさ・重さなど
- 使用関数:DATEDIF、IF
- グラフ:レーダーチャート(目盛 0~100、間隔 20、凡例なし)
- ポイント:アンケートデータのまとめ(ある時点での年齢をDATEIF関数で導く。購入意欲ある 顧客をIF関数で抽出)
■ 問題3:文章の穴埋め(考察問題)
- 分析力:問題1・2のデータをもとに傾向分析
- 問題文の構成:10個の空欄を埋める形式
- ポイント:数字の読み取り+文脈把握力が問われる!
📸この問題から読み解いた回答例
問題1
シリーズ別販売状況(2011年10月〜11月)
商品シリーズ | 10月 販売数 | 売上高(円) | 11月 販売数 | 売上高(円) | 売上高合計(円) | 売上高前月比(%) | 売上高構成比(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
IH600 | 59 | 995,700 | 51 | 796,300 | 1,792,000 | 79.9 | 22.8 |
IH700 | 51 | 1,795,900 | 53 | 1,888,600 | 3,685,500 | 105.1 | 47.3 |
IH800 | 49 | 802,200 | 16 | 1,618,400 | 2,386,600 | 188.8 | 29.7 |
合計 | 159 | 3,594,800 | 120 | 4,319,300 | 7,794,100 | 116.8 | 100.0 |
問題2
新商品「IH800シリーズ」に関するアンケート結果
(評価平均点・今後の購入意欲(%))
回答人数 | 価格 | 機能 | デザイン | 大きさ | 重さ | 今後の購入意欲(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
男性 | ||||||
20代 | 35 | 83 | 75 | 72 | 60 | 32.0 |
30代 | 30 | 83 | 70 | 65 | 55 | 33.3 |
40代 | 40 | 80 | 65 | 70 | 60 | 30.0 |
50代 | 35 | 70 | 60 | 55 | 60 | 20.0 |
60代 | 10 | 65 | 60 | 50 | 55 | 10.0 |
女性 | ||||||
20代 | 46 | 83 | 75 | 71 | 68 | 38.0 |
30代 | 48 | 85 | 77 | 72 | 65 | 32.0 |
40代 | 56 | 80 | 72 | 70 | 60 | 30.0 |
50代 | 40 | 75 | 68 | 60 | 55 | 22.5 |
60代 | 10 | 70 | 65 | 50 | 55 | 15.0 |
全体 | 300 | 82 | 71 | 66 | 59 | 27.1 |
IH800シリーズの評価(レーダーチャート)
- 表示項目:価格、機能、デザイン、大きさ、重さ
(縦軸100〜0、間隔20、凡例なし、表の下側に配置)
番号 | 回答 | 意味 |
---|---|---|
① | IH700 | 売上が最も多かったシリーズ |
② | 188.8 | IH800の売上高前年同月比(%) |
③ | 下回っている | IH600の11月売上が10月より少ない |
④ | 機能 | 最も評価が高かった項目 |
⑤ | 75点 | 機能の平均点 |
⑥ | デザイン | 次に評価が高かった項目 |
⑦ | 72点 | デザインの評価点 |
⑧ | 価格 | 最も評価が低かった項目 |
⑨ | 32% | 最も高い購入意欲のあった年代 |
⑩ | 20代女性 | 今後アプローチすべきターゲット層 |
🧾この問題からの学びと対策ポイント
✅ 表を読む力・数字の正確な把握力が超重要。CSVファイルからピボットテーブルを作成して、適正な値を行・列・値に割り振り、平均値・人数を出すこと。
✅ レーダーチャートの作成ルールを完璧にしておく(アンケート項目と全体値をドラッグして表を挿入する)
・目盛範囲:0~100
・目盛間隔:20
・凡例:なし(非表示)
・グラフのタイトル削除&位置調整
✅ 問題文の語尾表現(保存・上書きなど)にも注意。決められた値(小数点第1位等)を守る。
✅ 40分しかないので、落ち着いて“解ける順”で!開始時に問題文全体を軽く読む。
🔥これから受ける人へ|
この問題、決して甘く見てはいけません。
テキスト通りにいかない“イレギュラー問題”が潜んでいます。
だからこそ、テキスト+本試験形式の問題での反復実践トレーニングが不可欠。
そしてこの資格、単なる「取るだけの資格」ではありません。
Excelを仕事で使っている人には絶対に活きるスキルが詰まっています。
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