「うちには財産なんてないから、遺言書なんていらないよ」
そう思っていませんか?でも実は、財産が少ない家庭ほど、遺言書がないと大揉めになるんです。
本記事では、『夢をかなえるゾウ4』を読んで気づいた「遺言書の必要性」について、相続の基本知識とともに解説する第3弾となります。
この記事を読んでいただければ、知らなかったでは済まされない相続の落とし穴について今知っておくだけで、将来の悲劇は避けられるかもしれません。

「自分が死んだあとどんな手続きが必要になるか。多くの人にとって、目を背けたくなる現実や。ただ、その苦しさから逃げんと、冷静に見つめて対処する姿勢を持てれば、ダーウィンくんみたいに自分の死後も家族を守れる力が身につくはずやで。」・・夢をかなえるゾウ4より出典
遺言書があるかないかで決まる分かれ道
1. 遺言書がある vs. ない、何が違うの?
🔍 会話例:

お父さん、もしものときって、どうやって分けるの?

遺言書があれば、それを元に手続き進められる。でも、なかったら…家族みんなで相談しなければならないよ
💡 補足:
- 遺言書があれば → 各相続人がそれに従って相続税を計算して手続きできる
- 遺言書がない場合 → 全員の合意(遺産分割協議)が必要。話がまとまらないと不動産などの名義変更ができない
2. 相続には期限がある。知らないと“相続放棄”もできない?
⏳ 法律で決まっている期限:
- 3ヶ月以内:相続放棄 or 単純承認の申告(相続放棄・・資産も借金も全部受け継がない。単純承認・・資産も借金も全部引き継ぐ)
- 10ヶ月以内:相続税の申告と納税
😱 よくある落とし穴:
- 「葬儀や49日でバタバタしていて放棄申請を忘れた」→ 相続確定。借金も相続してしまう
- 「財産があると思っていたら、実は借金の方が多かった」→ でも放棄期限は過ぎてる…
📌 ポイント:
遺言書や財産リストが生前に整っていれば、調査や判断に時間をかけずにすむ
3. 相続人全員の話し合いが必要?「共有名義」が悲劇の始まり
📘 例:不動産の共有が問題に
- 遺言書がない場合、相続財産(特に不動産)は全員の共有名義になる可能性が高い
- 1人でも「売らない」と言えば、不動産は売れない
- 固定資産税や維持費は全員にかかるが、管理が進まず放置されるケースも…
👂 よくある経験談:
「兄弟で話し合いがまとまらず、何年も相続登記できないままになってしまった」
「実家の土地が誰のものでもなく、売るに売れない“負動産”になった」
4. 遺言書があっても「みんなで話し合い」はできる
🗣️ 意外と知られていない事実:
遺言書があっても、相続人全員が話し合って納得すれば、別の分け方もできる
→ これを「遺産分割協議」といいます。
でも大切なのは、亡くなった人がどう分けてほしいかの“意思”が書かれていること。
それが遺言書であり、**家族を導く「最後のメッセージ」**なんです。
まとめ|「遺言書」は“お金持ちのため”じゃない。“家族を守りたい人”のためのもの。
遺言書を書くのに、お金持ちかどうかは関係ありません。
大切なのは、「遺された家族に揉めてほしくない」という愛情の証です。
この記事を読んだ今がチャンスです。
ぜひ一度、自分の「もしもの時」を想像して、家族で話し合いを始めてみてください。
次回予告
第4弾は、**「初心者でも書ける遺言書」**をテーマに、自筆証書と公正証書の違いや、実際の書き方をわかりやすく解説していきます!
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