公正なFPシリーズ第42話|投資と保険は必ず分けろ― 生命保険で“二度とカモにならない”ための完全防衛マニュアル【保存版】

公正なFPシリーズ

第40話・第41話では、プルデンシャル生命の不正問題を入り口にして、保険会社の不正は「個人の倫理」ではなく「企業の構造」で起きることを整理しました。

そして、報道では金融庁が検査に着手した(または検査を進め、行政処分も検討)と伝えられています。

でも、みなさんが本当に知りたいのはここではないでしょうか?

「では、自分のことをどうやって守ればいいの?」

プルデンシャル生命で何が起きたのか― これは「一部の不正」なのか?生命保険業界の構造から考える|公正なFPシリーズ第40回
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公正なFPシリーズ第41話|なぜ保険会社の社員は詐欺まがいに走るのか― フルコミッション営業と高離職率が生む“生命保険業界の病巣”
なぜ生命保険会社の社員は不正や詐欺まがいの行為に走ってしまうのか。フルコミッション営業、接待の自腹負担、高い離職率という業界構造からその根本原因を公正なFPが解説します。

✅結論  投資と保険は、必ず分けろ

投資と保険は、必ず分けろ

混ぜた瞬間に説明が難しくなり、チェックが甘くなり悪用される余地が増えます

🙅まず「絶対NG」3つ(ここが大事)

この3つが出たら、その場で営業マンから離れましょう(そもそも保険営業マンには会わない)。

NG①:営業担当“個人”にお金を渡す/借りる/預ける

  • 現金手渡し
  • 営業マンの個人口座へ振込
  • 「一時的に預ける」「立て替える」
  • 投資に回して運用する」話が出てくる

保険料は必ず、会社の正式な支払い導線(口座振替・クレカ・収納等)だけ

個人の財布が介在した時点で危険です。

NG②:保険の面談なのに“投資話”が主役になる

保険は「保障の穴埋め」。

投資は「資産を育てる」。

面談が混ざるほど判断が鈍ります。

NG③:やり取りが個人LINEだけ(証跡が薄い)

会社メール・書面の提示を避けてくるのは危険サイン。

言った・言わない」が起きた時に顧客(あなた)が不利になります

🦆“カモにならない”チェックリスト12(保存版)

面談・契約前に、これを上から順に確認していけばOK。

  1. あなたの保険の目的が1行で言えるか(保障?貯蓄?老後?)
  2. 月額・年額の総支払額はいくらか(合計で考える)
  3. いつまでに払うか(払込期間・更新)
  4. 解約控除/元本割れ条件は紙で説明されたか
  5. 手数料・費用(運用費・保険関係費等)をあなたは理解できたか
  6. 比較対象を出して考えたか(掛け捨て保険+NISA等と比較)
  7. 契約を持ち帰ったか(即決しない)
  8. 家族に説明できるか(説明できない=理解できてない)
  9. 個人に金銭が渡らない設計か(会社決済のみ)
  10. 第三者の目を入れたか(家族・独立系FP・友人)
  11. 担当変更が可能か(合わない営業マンだったら遠慮しない)
  12. 違和感をメモしたか(あなたの感覚は意外と当たります)

❓質問テンプレ(このまま使えます)

もし面談をしたら、これをそのまま聞いてください。(本来は面談しないでください)

A:お金の流れ

  • 「保険料の支払い先は会社の口座ですか?個人口座は一切ありませんね?」
  • 「現金手渡し・立替・預かりはゼロですよね?」

B:目的と比較

  • 「この保険は、保障目的ですか?資産形成目的ですか?どっちが主ですか?」
  • 「掛け捨て保険+NISA(投資)で分けた場合の比較を見せてください」

C:損する条件

  • 「何年以内に解約したら元本割れしますか?」
  • 「更新で保険料が上がる条件を紙でください」

⚠️もし怪しいと思ったら:最短の対処手順

「やばいかな」と思った時は、慌てずこの順番を。

STEP1:証拠を確保(最優先)

  • 送金記録(振込明細・通帳・スクショ)
  • LINE・メール・録音(可能なら)
  • 提案書・設計書・パンフ・名刺

STEP2:会社に文書で照会

電話だけで済ませない。

いつ・誰が・何を提案し・どこに支払う設計だったか」文書で残す

STEP3:外部の相談窓口へ

生命保険の苦情・紛争は、生命保険協会の金融ADRが使えます。

裁定審査会は、金融庁の指定を受けた中立・公正なADR機関で、利用は無料(通信費等は別)と案内されています。

一般社団法人生命保険協会【公式ホームページ】
日本国内で営業している生命保険会社が加盟する業界団体、生命保険協会の公式ホームページです。

📝公正なFPの結論(読者への武器)

保険業界の構造がどうであれ、わたしたちが生き残るための答えはシンプルです。

  • 投資と保険は分ける
  • 個人にお金を渡さない
  • 第三者の目を入れる
  • 証拠を残す(文書・会社決済)
  • 一番は、保険営業マンには会わない今、ネットで必要な情報は手に入ります。わざわざカモになりに行かないでください

これだけで、“詐欺まがい”の入口を相当数潰せます。

❓Q&A(読者の疑問を先回り)

Q1. 貯蓄型保険や変額保険は全部ダメ?

A. 全否定はしませんが、全部ダメです

仕組みが複雑な保険商品ですので、理解不足のまま契約すると事故ります。

あなたの加入する目的を考えて、比較できないなら見送りが安全です

Q2. 有名な会社なら安心?

A. ブランドは安心材料の一部だけど、今回の事件でお分かりになりますよね

最後にあなたを守るのは、あなただけです。

Q3.トラブルが起きた場合の相談先はどこが現実的ですか?

A. まずは会社窓口→解決しなければ生命保険協会の金融ADR(相談所→裁定審査会)という流れが案内されています。

❓1問○✖️クイズ

○✖️クイズ|営業マンの個人口座への振込は、会社が正式に許可しているなら問題ない?

保険料や投資名目の資金を営業担当者の個人口座に振り込むよう言われた。会社が「OK」と言っているなら大丈夫。○か✖️か?

☀️まとめ(第3話)

  • 投資と保険は分ける=最大の防御
  • 個人にお金を渡さない=入口封鎖
  • 第三者の目+証跡=最後の命綱
  • 困ったら生命保険協会の金融ADRも使える
  • 保険営業マンには会わない

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