なぜ禁酒しても戻るのかアルコールは「記憶依存」──意志ではなく脳の問題だった【第2話】

健康・禁酒・食事

8ヶ月間、禁酒をしました。
「もうお酒には依存しないな、大丈夫だろう」と思っていました。

体は軽く、朝の目覚めもよく、頭も冴えていた。
酒のない生活が普通になっていました。

それでも、新年の付き合いで一度飲んだ瞬間に何かが再起動した。

気づけば週3日ほど飲むようになっていました。
毎日飲んでいるわけではありませんが、これはもとに戻り始めている感覚がありました

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🍶禁酒してももとに戻る理由は「意志の弱さ」ではない

多くの人はこう思うでしょう。

また飲んでしまった自分はダメだ
意志が弱いから続かない

だが、それは違います。

アルコールの本当の怖さは、体ではなく、脳が忘れないところにあるのです。

禁酒で肝臓は回復する。
睡眠も改善する。
体調も戻る。

しかし──
脳の報酬回路は、ほぼ消えない

🍺アルコールは「快楽の記憶」を深く刻む

酒を飲むと、脳内ではドーパミンが放出される。

  • 気が緩む
  • 嫌なことを忘れる
  • 一瞬だけ気が楽になる、大きくなる

この「一瞬の快感」は、脳にとって最高の報酬です。

しかもアルコールは

  • 繰り返し
  • 手軽に
  • 社会的に許されながらこの報酬を与えてくる

だから脳は学習する。

酒=楽になるスイッチ

禁酒しても、このスイッチの配線はずっと残ったままです。

🫗「一杯だけ」が危険な理由

禁酒中に飲んだ最初の一杯。
量は少なかった。
酔うほどでもなかった。

それでも脳は即座に反応する。

あ、これだ」

これが怖い。

理性では「たまにだから大丈夫」と思っていても、脳は「またこれを使っていい」と判断する。

一杯は、再許可になるのです

✍️私自身が感じた「戻り始めのサイン」

再び飲み始めて、すぐに異変に気づいた。

  • 朝、体が重い
  • 頭の立ち上がりが遅い
  • 判断が雑になる
  • つい余計な買い物をする

特に怖かったのは、まあいいか」が増えること

これは性格の問題ではない。
アルコールが前頭前野(理性)を鈍らせるから。

🍷断続飲酒は、実は一番コントロールしづらい

毎日飲んでいないから大丈夫
これは、多くの人が安心材料に使う言葉だ。

だが実際は逆。

  • 週1〜3回
  • 飲む日と飲まない日が混在

この状態は、自分はコントロールできているという錯覚を生みやすい。

しかし、脳はまた飲める日が来ると常に期待しています。

結果、酒のことを考える時間が増える

🥃禁酒は「意志の勝負」では続かない

ここで重要な視点がある。

禁酒に失敗したのではない。
脳の仕様を知らずに挑んだだけです。

アルコール依存は、「性格」や「根性」の問題ではない。

  • 脳の記憶
  • 報酬回路
  • 環境刺激

この3つが絡んだ習慣の問題だ。

だから、対策も意志ではなく仕組みで行う必要があります。

✅今日から変えられる視点

この記事で伝えたいのは

  • また飲んでしまった人は、意志が弱くはない
  • 禁酒が続かないのは、失敗ではない
  • 正しい理解があれば、再設計できる

禁酒は「一発勝負」ではない。
回復のプロセスです。

一度、飲まない生活の良さを知った人は、必ずまた戻れる。

今度は、脳を責めずに環境と仕組みで克服しよう。

📝次回予告【第3話】

YouTube・SNSが禁酒を壊す

なぜ「見るだけ」で飲みたくなるのか

酒の情報は、意志より先に脳を動かします。

次回は、なぜSNSが飲酒を再起動させるのかを深掘りします。

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