中小企業退職金共済制度(以下、中退共)は令和5年度時点で約37.9万の加入事業所、約357.8万人が加入している退職積立金制度です。退職金請求は、本人が郵送で申請します。 そこで実際請求手続きを行った私の体験をもとに退職金請求の手続き方法を伝えます。退職後に転職活動を行う方は生活費、税金等なにかとお金が必要ですよね。
この記事を読めば退職金請求のスムーズなやり方、請求先をネット銀行で行う場合の必要な書類を学ぶことが出来ます。1日でも早く退職金を受け取りたい方は最後までお読みください。
中退共の退職金請求の手続き

中退共の退職金請求手続きは、必要な書類を整えて記入に不備がないようにして中退共本部に郵送することで完了します。事前に必要書類を準備しよう。
中退共の退職金は本人、本人の相続人が請求しなければ支払われません。退職した日から5年間請求しないと時効になります。この請求には正確な記入と書類提出が求められ不備があると支払いが遅れる可能性があります。
手続きの流れ
(1)退職金共済手帳の受け取り 会社から退職金共済手帳を受け取ります。退職が決まってから早い段階で人事部等にお願いしておくことがおすすめ。受け取った退職金共済手帳とともに退職金(解約手当金)請求書を受け取ります。
(2)退職金(解約手当金)請求書の記入 退職金請求書に必要事項を記入します。退職金受け取り口座欄へは口座確認欄に金融機関印を押印するか普通口座通帳のコピーを添付します。以下、記載例を載せます。

ここでポイントです。以前は金融機関の口座確認印か通帳のコピーが必要でした。通帳や口座印が不要なネット銀行は使用出来ませんでした。しかし、ネット銀行の口座がわかる書類を添付することにより申請が可能となりました。私は、住信SBI銀行を指定致しました。他の方の情報では楽天銀行も可能です。
以下、私が提出した銀行口座の書類を掲載します。銀行のマイページの口座欄をコピーして提出しました。

(3)必要な書類を準備しよう
- マイナンバー入り住民票(マイナンバーの記載が必要です。必ず原本を提出します)
- 本人確認書類(運転免許証、パスポート等)
- 退職所得の受給に関する申告書(税務署所定。退職年の前年以前4年以内に退職金の支払いを受けているひと)
(4)中退共本部へ郵送。
退職金請求書と必要書類を中退共本部へ郵送します。重要な書類ですので普通郵便はやめましょう。配達確認できるものを選びます。私はレターバックを利用しました。郵送先は共済手帳に記載がありますが〒170-8055を記入すれば住所の記入は不要。
(5)書類審査と振り込み
審査後、不備がなければ4週間ほどで振り込まれます。不備があると時間がかかりますので郵送の前に書類の確認しましょう。
まとめ
中退共の退職金請求は、事前準備と正確な手続きでスムーズに進められます。特に、必要な書類の不備や記入ミスを避けてください。早めの準備と確実な手続きを心がけよう。
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